Cerebral microangiopathy: To clarify the pathologic basis and pathomechanism
Project/Area Number |
20K16595
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 52020:Neurology-related
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
齋藤 理恵 新潟大学, 脳研究所, 助教 (80829078)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2020: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
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Keywords | 脳小血管病 / HTRA1 / CADASIL / CAA / 3D神経病理 / アミロイドアンギオパチー / もやもや病 / CARASIL / 白質変性 / 血管性認知症 / 白質脳症 / 3D神経病理学 |
Outline of Research at the Start |
超高齢化社会を迎えた本邦では,認知症患者の激増が課題となっている,血管性認知症は,アルツハイマー型認知症に次ぐ頻度の多さであり,病態の解明と予防策が急務とされる.特に,脳実質内の小血管を主座とする脳小血管病は,白質変性から認知症を来す血管性認知症の重要な原因の一つでありながら,未だその定義は定まらず,治療ターゲットも不明である.申請者は,脳小血管病を有するヒト疾患脳に対して従来の2D解析手法と組織透明化による高解像度3D病理学的解析手法を用いて,認知症の原因となる白質変性の発生機序解明に取り組む.“脳ミクロアンギオパチー”の疾患概念の体系化に向けた基盤を確立する.
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究では,脳小血管病における血管と白質変性の関係を明らかにし,脳小血管の観察に適した3D免疫染色のプロトコールを開発する.これにより脳小血管変性の解剖学的基盤を明らかにし,脳小血管病の再定義を行うと共に,各疾患の体系化を行うことを目的とする. 今年度は,前年度までに明らかにしたHTRA1-SVDの脳小血管網内の平滑筋脱落部位にfibulin5という細胞外マトリックスが蓄積していることを確認し,他のSVDにはない特異的な所見であることを見出した.さらに,確立した3D免疫染色のプロトコールを用いて,アミロイドβの染色に成功した.これにより,脳小血管病の重要な疾患の一つである脳アミロイドアンギオパチーの解析に着手することができた.アミロイドの沈着が起こりやすい後頭葉を中心に,既に6例のデータ取得を行い,脳小血管網内におけるアミロイドβ沈着の詳細な知見を得た.得られた血管網内の変性部位と保たれている部位について,沈着したアミロイドβの性質に違いがないか調べれために,高深度質量分析のpilot studyも行った.ヒトのホルマリン固定サンブルを用いても良好な結果を得ており,本解析に進めるところである.また,3Dデータの定量化解析手法を開発するにあたり,数理チームと共同して血管の教師データ作成も開始できた.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
今年度は,3D免疫染色の改良プロトコールを用いて多くの症例のデータを取得することができた.特に,新たにCAAのデータを取得できたことは大きな進捗である.さらに,一データ10GBに及ぶ3Dのlarge dataの定量方法開発にも着手するに至り,ミクロアンギオパチーの体系化実現に向けて前進することができた.以上により,本研究課題は計画以上に進展していると評価できる.
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Strategy for Future Research Activity |
引き続き開発した3D免疫染色のプトロコールをCAAへ応用し,データの取得を進め,アミロイド沈着の空間的分布や老人斑との関係を解析する.血管に沈着したタンパク質の質量分析も進める.定量化解析方法の確立に向けて教師データをさらに作成する.
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Report
(3 results)
Research Products
(16 results)