併存する不安症を起点とした自閉スペクトラム症の新たな病態解明
Project/Area Number |
20K16625
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 52030:Psychiatry-related
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Research Institution | Nagoya Institute of Technology (2021-2022) Nagoya University (2020) |
Principal Investigator |
石塚 佳奈子 名古屋工業大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (90801449)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2022: ¥520,000 (Direct Cost: ¥400,000、Indirect Cost: ¥120,000)
Fiscal Year 2021: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2020: ¥2,730,000 (Direct Cost: ¥2,100,000、Indirect Cost: ¥630,000)
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Keywords | 薬物療法 / ネットワークメタ解析 / 自閉スペクトラム症 / 注意欠如多動症 / 併存症 / 不安症 / 神経発達症 / 抑うつ症状 / 難治性うつ病 / 自己記入式評価尺度 / 遺伝カウンセリング / うつ病 / スティグマ / 交感神経 / 遺伝環境相互作用 |
Outline of Research at the Start |
本研究のねらいは、併存する不安症を起点とした自閉スペクトラム症の新たな病態解明である。不安症は若年発症かつ寛解率の低い精神疾患で、自閉スペクトラム症に高率に併存して社会機能低下をもたらし、患者家族の生活の質を著しく低下させる。そこで本研究課題は、自閉スペクトラム症の社会適応を損なう小児期の不安症に着目して、1. ゲノム解析・臨床表現型解析、2. 生理学的指標の長時間計測、3.遺伝環境相互作用の解析を行う。社会的な環境要因の作用点と不安症発症に至る遺伝環境相互作用の一端を明らかにして、自閉スペクトラム症の社会適応を妨げる病態の理解と治療的介入につなげる。
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Outline of Annual Research Achievements |
今年度も新型コロナウイルス感染症に関する懸念が継続していたことから,自閉スペクトラム症のみならず,双極性障害や注意欠如多動症の薬物療法に焦点を当て,被験者と対面する必要のない手法を用いて本研究課題の学術的問いの解明を目指した。具体的には,カタトニアとせん妄の類似点や臨床症状の重複,カタトニアとジストニアの臨床的な関係性に関する総説を執筆した。また,自閉スペクトラム症をはじめとする神経発達症の児童生徒では,特性の理解が乏しい教員の対応によって学校生活への適応困難をきたすことを踏まえて,適応困難を避けるための個別支援に対する考え方を明らかにするために,教職課程の学生を対象に個別の支援の許容度を調査した。調査結果は学術集会で報告した。さらに,気分障害の薬物療法に関して既報を収集してネットワークメタ解析を行い,共通のプロトコールに基づくRCT実施の必要性を裏付ける結果を得た。得られた知見をもとに総説を執筆し,一般臨床医に対して研究成果をわかりやすく伝えるとともに,RCTの結果を理解する上での限界や今後の課題を示すことができた。今年度は本研究課題の最終年度となるため,以上の結果を論文化して研究集会で発表するとともに,昨年までの成果や既報とすり合わせて,解明するべき課題や方向性を明らかにする。 進行中の研究は以下の2項目である。 1. レセプトデータの使用に関する申請を行った。現在,サンプリングデータセットを受領して解析を進めている。 2. 精神科クリニックと連携して臨床情報に基づいた後方視的研究を実施する予定である。関係機関での倫理審査を受け,現在はオプトアウトに関する周知徹底と,対象者が拒否の意思を示す期間となっている。その後,データ収集と解析を予定している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
臨床データを用いた研究では,倫理申請の手続きやオプトアウトに関する対応,対象者の拒否を表明する期間への配慮により,データ収集の開始が遅れた。レセプトデータの解析に関しては,ビッグデータの取り扱いに必要な知識の不足により,当初の見込みより時間がかかっている。
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Strategy for Future Research Activity |
今年度中に臨床データの収集とレセプトデータの解析を実施し,論文化を目指す。
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Report
(3 results)
Research Products
(22 results)
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[Journal Article] Generation and analysis of novel Reln-deleted mouse model corresponding to exonic Reln deletion in schizophrenia2020
Author(s)
Masahito Sawahata, Daisuke Mori, Yuko Arioka, Hisako Kubo, Itaru Kushima, Kanako Kitagawa, Akira Sobue, Emiko Shishido, Mariko Sekiguchi, Akiko Kodama, Ryosuke Ikeda, Branko Aleksic, Hiroki Kimura, Kanako Ishizuka, Taku Nagai, Kozo Kaibuchi, Toshitaka Nabeshima, Kiyofumi Yamada, Norio Ozaki
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Journal Title
Psychiatry and clinical neurosciences
Volume: 1
Issue: 5
Pages: 1-10
DOI
Related Report
Peer Reviewed / Open Access / Int'l Joint Research
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