Project/Area Number |
20K16645
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 52030:Psychiatry-related
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Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
宮岸 良彰 金沢大学, 附属病院, 助教 (80868547)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥2,860,000 (Direct Cost: ¥2,200,000、Indirect Cost: ¥660,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2020: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
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Keywords | ADHD / NMDA受容体 / 脳磁図 / 聴性定常反応 |
Outline of Research at the Start |
注意欠陥・多動性障害(以下ADHD)は過活動、衝動性、注意機能障害を特徴とする神経発達障害である。ドパミン神経伝達の異常により起こると考えられていたが、近年、NMDA受容体の異常をはじめとするグルタミン酸神経伝達の異常も認められることが明らかになった。本研究では脳磁図とそれにより計測される聴性定常反応を指標とした解析手法で、NMDA受容体の機能異常とADHD症状の重症度の関連を検討する。健常成人と成人ADHD者を公募し、それぞれ脳磁図を用い聴性定常反応を測定、解析する。得られた聴性定常反応の指標と臨床症状との関連性を統計的に検討する。
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Outline of Annual Research Achievements |
注意欠陥・多動性障害(ADHD)は過活動、衝動性、注意機能障害を特徴とする神経発達障害である。ドパミンを介した神経伝達の異常がその原因と目されている が、グルタミン酸受容体の一種であるNMDA受容体にも異常がみられる。聴性定常反応は周期的な音刺激に同調して起こる脳の反応であり、γ帯域の音に同調す る。聴性定常反応は、脳皮質のNDMA型受容体の機能を反映すると考えられている。ADHD者では反応抑制を評価する課題中の聴性定常反応に異常があることが報告 されており、NMDA受容体の機能異常を反映していると考えられるが、聴性定常反応と臨床症状との関連性は検討されていない。また、この報告の解析ではノイズ が多く混入することが知られており、ノイズの少ない脳磁図で聴性定常反応を評価することが望ましい。以上より、聴性定常反応を用いて評価したNMDA受容体の 機能障害と、ADHD症状の重症度に関連を認めるかどうかが本研究の目的である。 脳磁図と音刺激により得られた聴性定常反応を解析していくが、新型コロナウイルス感染症等の影響があり被検者が集め等られず研究計画が遅れている。聴性定常反応とは被験者に特定の周波数(本研究では40Hz)の音刺激を与えることで得られ る脳活動であり、脳磁図により計測された。時間周波数解析では、Event related spectral perturbasion(ERSP)とinter-trial phase coherence(ITPC)をそれぞれ計算していく。引き続き、論文化や国内外を含めた学会発表を目指していく。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
研究実施計画では結果の解析、論文化を終えている予定であったが、新型コロナウイルス感染症や能登半島地震の影響が大きく、前年度より状況は大きく変わらず進捗状況は遅れ ている。
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Strategy for Future Research Activity |
前年度と同様に引き続き新型コロナウイルス感染症等の影響で被検者が集められないため、データが得られればその都度解析を進めていき、論文化や学会発表を目指していく。
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