Project/Area Number |
20K16745
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 52040:Radiological sciences-related
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Research Institution | Tokyo Metropolitan University (2021-2023) National Institutes for Quantum and Radiological Science and Technology (2020) |
Principal Investigator |
張 維珊 東京都立大学, 人間健康科学研究科, 准教授 (40610960)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥3,900,000 (Direct Cost: ¥3,000,000、Indirect Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2020: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
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Keywords | 陽子線治療 / 水吸収線量 / 第三者評価システム / 蛍光ガラス線量計 / Al2O3:Cr熱蛍光線量計 / 第三者出力線量評価 / ガラス線量計 / 熱蛍光線量計 |
Outline of Research at the Start |
放射線治療の成績は患者に投与した線量に大きく影響されるため、治療用照射装置の出力線量が同一基準である必要がある。これまで、日本国内では、蛍光ガラス線量計による光子線及び電子線出力線量の第三者評価が行われてきた。陽子線の場合、線質の変化により検出器の応答が大きく変化するため、未だに第三者による出力線量評価システムが確立されていない。 本申請では陽子線治療における水吸収線量の第三者評価システムを確立するために、蛍光ガラス線量計及び二次元線量分布測定可能なAl2O3:Cr熱蛍光線量計を取り入れて測定体系を設計し、陽子線治療施設間の線量調査実験を行う予定である。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、蛍光ガラス線量計及び二次元線量分布測定可能なAl2O3:Cr熱蛍光線量計を利用して、陽子線治療における水吸収線量の第三者評価システムを開発することを目的としています。 第三者評価システムでは、郵送などの理由で照射後すぐ読み取りができないことがあるため、時間による蛍光量の減少の補正ができるように、Al2O3:Crのfading 効果を重点的に調査し、モデル化しました。これまで線形的に減少するとみられるものを指数近似でモデル化することにより、再現性が2%以内に改善しました。今後このモデルによる計測の不確かさを見積もり、今回のモデル化を踏まえて第三者評価システムの構築を進めていく予定です。これまで蛍光ガラス線量計とAl2O3:Cr熱蛍光線量計の応答比でLETを見積もれることを確認取れたので、その成果は、2023年度日本医学物理学会の学術大会で発表した。また、実験中組織等価と言われているBeOセラミック線量計が郵送調査の線量計としての有用性にも調査したので、International Congress for Radiation Researchで発表した。そして論文としてまとめて、Journal of Materials Science: Materials in Electronicsにアクセプトされた。2023年度Al2O3:Cr熱蛍光線量計のLET依存性モデル化するとともに、多施設での測定ができるように準備してきた。すでに2施設での測定が完了したので、これらの結果をまとめて2024年度で国際学会発表する及び論文にまとめる予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
計画期間の最初2年間はコロナ及び持病のため実験ができなかったため、進捗は大きく遅れてしまいました。しかし2022年度から格的に実験を取り組むことができたので、遅れを少しずつ取れ戻せました。2023年度に学会発表x1及び雑誌投稿x1ができた。また、多施設の検証実験のための下準備ができたので、無事に当初予定の目標に達成できる予定です。
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Strategy for Future Research Activity |
2022年度から本格的に実験を取り組むことができたので、学会発表及び雑誌投稿までの成果がまとめました。当初より遅れていたが、事業期間延長を申請し、そして去年度の成果を踏まえた検証実験を実施するための連絡は着々と進んでいたので、現在すでに予定の2施設で実験実施したので、来年度はこのペースで進んで前期に実験を行って、後期に結果を求めて論文投稿して当初の目標に達成できると考えています。
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