Project/Area Number |
20K16787
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 52040:Radiological sciences-related
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Research Institution | Mie University |
Principal Investigator |
東川 貴俊 三重大学, 医学部附属病院, 助教 (60832516)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥3,120,000 (Direct Cost: ¥2,400,000、Indirect Cost: ¥720,000)
Fiscal Year 2023: ¥520,000 (Direct Cost: ¥400,000、Indirect Cost: ¥120,000)
Fiscal Year 2022: ¥520,000 (Direct Cost: ¥400,000、Indirect Cost: ¥120,000)
Fiscal Year 2021: ¥390,000 (Direct Cost: ¥300,000、Indirect Cost: ¥90,000)
Fiscal Year 2020: ¥1,690,000 (Direct Cost: ¥1,300,000、Indirect Cost: ¥390,000)
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Keywords | 大動脈解離 / 4D flow MRI |
Outline of Research at the Start |
致死的合併症のない大動脈解離に対しては保存的治療が選択されるが、大動脈径拡大や瘤化により遠隔期の成績は良好とはいえない。 近年、MRI技術の進歩により4D flow MRI撮影が可能となり、大動脈の血流量や血流速度、大動脈壁にかかるずり応力(shear stress)などの計測が可能となってきた。4D flow MRIから得られる大動脈の血流を定量評価するとともに、shear stressの評価などを加えることで4D flow MRIが解離した大動脈の瘤化の予測因子として有用であるかを検証する。解離した大動脈の瘤化が予測できれば治療方針決定に有用であり、遠隔期の死亡率低減に有用と考えられる。
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Outline of Annual Research Achievements |
偽腔開存型Stanford B型大動脈解離の患者さんの4D flow MRI撮影を行い、症例を蓄積した。非造影の4D flow MRIでも真腔や偽腔の血流計測ができており、計測結果も妥当であると考えられる。エントリーが大きく偽腔血流が多く残存しており、CTを用いた形態学的な評価では瘤化リスクが高いと考えられる症例でも4D flow MRIを用いてエントリーから出入りする血流を計測すると偽腔から真腔への逆流血流は少なく、目立った瘤化が認められない症例も経験した。CTを用いた形態学的な大動脈径増大予測より4D flow MRIを用いた血流計測が大動脈径増大を正確に予測できる可能性があると考えられる。非造影の撮影であるため、腎機能が低下した患者さんでも大動脈の血流情報を知ることができ、単純CTでは知ることができない偽腔の血流状況を把握できる点でも有用であった。 撮影の最適化については従来の撮影法であるパラレルイメージング法に加えて高速撮影法であるcompressed sensing 法を用いての撮影も行っている。compressed sensing 法を用いることで撮影時間を短縮可能で、実際の症例でパラレルイメージング法とcompressed sensing 法で撮影した結果結果を比較・検討している。今のところ2つの撮影法で撮影した4D flow MRIの解析結果に大きな差異はなく、compressed sensing 法を用いた高速撮影も十分実臨床に耐えうる画像が得られるのではと考えている。 現状はまだ症例が少なく、今年度も引き続き新規症例の撮影に取り組む予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
新型コロナウイルス感染症の拡大があり、実際の患者さんを対象とした研究開始が遅れてしまったため、いまだ十分な症例が集められていない。偽腔開存型の大動脈解離の新規患者も想定より少なかったことも影響している。本年度も引き続き症例を蓄積していく。
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Strategy for Future Research Activity |
複数の患者さんで実際に4D flow MRI撮影を施行できたことで、撮影および解析の手順や方法はかなり確立した。検査に要する時間も把握できてきたため、撮影および解析の効率化をはかり、症例の蓄積を加速させたい。循環器内科と心臓血管外科の共同研究者にも積極的に4D flow MRI撮影を行ってもらうよう声掛けをしている。 学会や先行論文から得られた知識をもとに、大動脈解離の予後予測に有用な撮影法やパラメータを検討し、新規情報があれば積極的に取り入れていきたい。
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