IgG4関連大動脈周囲炎における動脈瘤形成に関与する臨床的,画像的因子の研究
Project/Area Number |
20K16820
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 52040:Radiological sciences-related
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Research Institution | Shinshu University |
Principal Investigator |
高橋 正明 信州大学, 学術研究院医学系(医学部附属病院), 助教 (30837167)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥2,210,000 (Direct Cost: ¥1,700,000、Indirect Cost: ¥510,000)
Fiscal Year 2022: ¥390,000 (Direct Cost: ¥300,000、Indirect Cost: ¥90,000)
Fiscal Year 2021: ¥390,000 (Direct Cost: ¥300,000、Indirect Cost: ¥90,000)
Fiscal Year 2020: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
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Keywords | IgG4関連疾患 / 大動脈炎 / 大動脈瘤 / CT / MRI / IgG4 / 動脈瘤 / IgG4関連大動脈周囲炎/動脈周囲炎 |
Outline of Research at the Start |
IgG4関連大動脈周囲炎/動脈周囲炎および後腹膜線維症はIgG4関連疾患の1つである.本疾患の経過中に動脈瘤が生じて破裂する例や,外科的手術などの治療介入を要する例が近年報告されてきている.動脈瘤を形成する因子の解明が早急に必要であるが,疫学的特徴,血清学的特徴の報告はあるものの,画像的特徴に関しては解析されていない. 本研究では,IgG4関連疾患患者の動脈瘤を生じる頻度を明らかにするとともに,動脈瘤形成に関与する臨床的特徴,特に画像的特徴を明らかにすることを目的とし,初診時および治療経過における動脈瘤形成のリスク推定,適切な経過観察期間の設定,早期治療介入が可能となることが期待される.
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Outline of Annual Research Achievements |
IgG4関連疾患患者において,腹部大動脈周囲炎あり郡となし郡の2郡にわけて,各種モダリティの画像データ,血液検査値,患者情報をもとに比較,解析を行った.患者要因に有意差はなく,血液学的検査ではIgGであり郡に有意差を認めた以外,IgG4値を含めて有意差は認めなかった.これらは概ね諸家の報告と同様であった.画像所見では動脈の石灰化,造影後期相での内中膜の低吸収帯所見に,あり郡で有意差を認めた.動脈拡大に関しては,腹部大動脈径(mm)を経過観察期間(年)で補正した値で,あり郡に有意差を認め,大動脈周囲炎の存在は動脈径拡大に寄与していると考えられた.大動脈周囲炎あり郡において,腹部大動脈径(mm)を経過観察期間(年)で補正した値を目的変数とし,説明変数として単変量解析でp<0.2の網羅的評価項目を用いて多変量解析を行うと,初回動脈内腔長径と病変形態が境界明瞭であることが正の相関を示した.IgG4関連疾患患者で腹部大動脈周囲炎を伴っている場合,これら2つの因子が動脈径拡張の予測因子と考えられた.
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Report
(4 results)
Research Products
(3 results)