肺癌に対する革新的適応放射線治療予想システムの開発
Project/Area Number |
20K16843
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 52040:Radiological sciences-related
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Research Institution | Osaka International Cancer Institute |
Principal Investigator |
乾 翔輝 地方独立行政法人大阪府立病院機構大阪国際がんセンター(研究所), その他部局等, 放射線腫瘍科診療放射線技師 (40834776)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥4,290,000 (Direct Cost: ¥3,300,000、Indirect Cost: ¥990,000)
Fiscal Year 2023: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2020: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
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Keywords | 適応放射線治療 / 患者個別化治療 / in vivo dosimetry / EPID / 逐次近似再構成CBCT / ログファイル / データベース / 放射線感受性 / 患者体内射出ビーム / 生物学的適応放射線治療 |
Outline of Research at the Start |
高精度放射線治療における治療期間中の腫瘍増大・縮小は、放射線照射範囲の過大・過小を導くことから、治療効果減少や有害事象発生の要因となる。腫瘍変化に対して、再治療計画を実施する適応放射線治療が注目されている。本研究の概要は、患者個別的に異なる適応放射線治療の実施時期を予想するシステムの開発を目指す。物理学的アプローチとして、放射線治療時に発生する患者体内射出ビーム(体内を貫通したビーム)を利用して腫瘍変化を解析する。生物学的アプローチとして、あらゆる細胞株の放射線感受性や転移能を調べる。両アプローチの結果から独自のデーターベースを開発し、新しい予測型の適応放射線治療を実現する研究である。
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Outline of Annual Research Achievements |
・放射線治療期間中の腫瘍の増大・縮小やリスク臓器の形状・位置変動は、治療効果の減少・有害事象の発生を招く可能性がある。そのため、治療期間中に再治療計画を実施することで、こうした治療期間中の変化に対応している。本研究では患者体内射出ビームを利用した再治療計画時期予想システムを開発し、患者個別的に最適な時期における適応放射線治療の実施を目指している。患者体内射出ビームを検出したEPID画像のフルエンスマップおよびログファイルの解析を進めており、逐次近似再構成CBCT画像の適応放射線治療への応用も検討した。 ・2022年度の取り組みとして、適用放射線治療の実施の際に必要となる輪郭描出に関して、自動化の検討に取り掛かった。 ・昨年度論文化に至った位置照合用の逐次近似再構成コーンビームCT画像とログファイルを用いた線量計算に関する検討に関して、本研究内容を含めた下記の国内研究会における招待講演を実施した。 大阪国際がんセンターの患者QAナウ(第24回鹿児島放射線治療技術研究会) ・一昨年度に英語論文化に至った研究の続きを検討して、以下の国内学会にて研究発表を行った。さらに本内容で英語論文化を実施すべく、論文投稿中である。 頭皮血管肉腫に対するトモセラピーとHyperArcの治療計画比較(第123回日本医学物理学会学術大会)
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
昨年度にプラスして有益な報告をするため臨床症例のデータを集めており、まとまった内容から英語論文化および研究発表を実施している段階である。 2020年度から2022年度までの本研究業績において、国内学会発表2件・招待講演発表3件・英語論文発表2件を実施し、多くの実績を積むことができたと考える。
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Strategy for Future Research Activity |
今後の研究では、適応放射線治療の再治療計画時期予測を目指して、患者体内射出ビームのEPID画像を取得した症例数の増加とともに、適応放射線治療実施症例のコンツールの自動化も研究テーマに掲げて引き続き実施していきたい。海外研究発表およびさらなる英語論文化を実施して、本課題での業績を積み上げる方針である。 生物学的検討は昨年度に引き続き厳しい状況にあるが、可能であれば実施を検討したい。また、医学雑誌に投稿を行う。報道関係にも情報提供して、社会・国民に貢献するよう発信する。
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Report
(3 results)
Research Products
(7 results)