Project/Area Number |
20K16959
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 53010:Gastroenterology-related
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Research Institution | Kagawa University |
Principal Investigator |
谷内田 達夫 香川大学, 医学部附属病院, 講師 (50568847)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2020: ¥2,730,000 (Direct Cost: ¥2,100,000、Indirect Cost: ¥630,000)
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Keywords | レーザーキャプチャーマイクロダイセクション法 / 早期胃癌 / ESD |
Outline of Research at the Start |
ESD組織サンプルの収集は、当課題の研究責任者の谷内田が行なう。検体ホルマリン固定パラフィン包埋サンプルを用いるため、これまでに研究に同意得られた過去の検体、およびこれから治療において得られた検体を用いる。そのサンプルを使用し専用のスライドガラスに包埋する。LCM法を用いて、切片内の非癌部、粘膜内癌部、下層深部浸潤部の各々からゲノムDNAを抽出するゲノムDNAは、次世代シーケンサを用いて全エクソン解析を行い、浸潤度別の組織内における遺伝子配列を網羅的に解析する。ゲノム解析結果を患者のESD後病理結果および臨床像と照合しながら癌発生に関する遺伝子変異と粘膜下層浸潤に関連する遺伝子変異を同定する。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的はLCM法を用いて早期胃癌の粘膜内癌部、SM浸潤部と非癌部を組織採取し、より精度の高いDNAを抽出し、次世代シーケンサでCancer Hotspot Panelを用い、KRAS、BRAF、EGFR、TP53 など50 種のがん遺伝子、がん抑制遺伝子のホットスポット約2800 の変異をカバーしており浸潤部での特徴的な遺伝子変異の同定し、診断マーカー、予後判定としての有用性や治療分子としての可能性を明らかにすることを目的とする。 香川大学医学部附属病院において、内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)にて治療された浸潤度別の早期胃癌のESD腫瘍組織検体で、10例の収集を目標としている。 これまでのところ5例収集し、随時当院病理で作成されたFFPE組織ブロックをミクロトームで10μmの厚さの切片を作成。レーザーキャプチャーマイクロダイセクション(LCM)法で顕微鏡観察下で切片上の任意部位をレーザーで切り回収を行っている。顕微鏡観察で切片内の非癌部、粘膜内癌部、下層深部浸潤部の各々から切り分け、H.E.染色と未染色の切片を作成し、H.E.染色で癌部を同定し、未染色切片で作成したスライドガラスにてレーザーで十分量の組織を回収。回収したサンプルから、DNAを抽出している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
ESDにて治療された浸潤度別の早期胃癌のESD腫瘍組織検体で、10例の収集を目標としている。しかし、ESD適応病変が、粘膜内癌であり、粘膜下層に浸潤した病変の検体をまだ十分に採取できていない。 また、これまでの実験で、十分量の癌細胞が採取できないとDNA抽出が十分にできなかったため、比較的多く癌細胞を要する検体の収集が必要であるが、まだそのような検体は十分に収集できていない。
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Strategy for Future Research Activity |
今後、さらに過去のESD検体も検討し、DNA抽出が可能な十分な量の癌細胞を有する検体を用いて解析を行う。 また、現在FFPE組織ブロックをミクロトームで10μmの厚さの切片を作成して、細胞をLCM法で採取しているが、十分なDNA量が抽出できないことが多いため、厚さを変更するなど実験方法を見直して、十分な量のDNAを抽出できるように改善し、今後のこの研究をさらに推進していく。
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