Project/Area Number |
20K17265
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 53040:Nephrology-related
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Research Institution | Tokyo University of Technology |
Principal Investigator |
秋本 和哉 東京工科大学, 医療保健学部, 助教 (10719355)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2022-03-31
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Project Status |
Discontinued (Fiscal Year 2021)
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Budget Amount *help |
¥2,210,000 (Direct Cost: ¥1,700,000、Indirect Cost: ¥510,000)
Fiscal Year 2022: ¥390,000 (Direct Cost: ¥300,000、Indirect Cost: ¥90,000)
Fiscal Year 2021: ¥260,000 (Direct Cost: ¥200,000、Indirect Cost: ¥60,000)
Fiscal Year 2020: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
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Keywords | 在宅血液透析 / 自己穿刺 / 穿刺 / 在宅医療 / ウェアラブル / 補助具 |
Outline of Research at the Start |
在宅血液透析は生命予後が良いとされる頻回・長時間透析を患者の生活に合わせて実現でき、施設透析と比較してQOLを高めることができるが、患者自身による自己穿刺が条件の一つであり、医療施設における教育訓練が必須である。自己穿刺時にはボタンホール穿刺法という手法が用いられ、理想的なボタンホールトンネルの作成には方向や角度などの穿刺条件を常に一定にする必要がある。本研究で提案するデバイスは同一の穿刺条件を再現する事を目的としている。これは理想的なボタンホールトンネルの実現だけでなく、医療スタッフや患者自身による穿刺手技を補助し教育などの負担を軽減し、在宅血液透析の更なる普及の一助となる事が期待される。
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Outline of Annual Research Achievements |
2021年度は、新たに導入した機材を用いて自己穿刺補助デバイスの設計・試作・検証実験を実施した。 前年度の検証で課題となった穿刺時の安定性について、前腕への新たな固定機構を考案し、FDM式3Dプリンタを用い、自己穿刺補助デバイス(以下デバイス)の試作を行った。 次に、試作した自己穿刺補助デバイスの角度保持性能を検証するため、自己穿刺手技のシミュレーションを行った。穿刺角度の計測法として、被験者の腕を囲うフレームを作製し、側面と上面に設置したカメラによって穿刺時の画像を撮影した。穿刺画像の撮影においては、新たに導入したカメラを使用し、撮影画像から穿刺針と前腕部のなす角度を計測した。穿刺角度は30度を目標とし、事前に治具によって角度を確認した後にデバイスを用いて穿刺動作を行った。 6名の被験者によるデバイスの有用性の検証実験によって、デバイスを用いて穿刺手技を行うと用いなかった場合と比較すると、その改善度は最大で7.6°であり、目標の30°に近い穿刺角度の実現にデバイスの有無による有意差があることが確認できた。 本研究内容に関して、令和2年度には生体医工学シンポジウム2020にて研究成果の報告を行ったが、その後の社会情勢の変化によって医療機関での試用・評価を行うことが困難となり、当初予定していた研究計画に大幅な遅れが生じた。そのため、試作したデバイスの基本的な構造とその有用性に関する検証は完了しているが、臨床で用いる事のできるデバイスとしての改良を行うことができなかった。また、研究代表者の科研費応募資格喪失に伴う補助事業廃止によって、本研究を中断する運びとなった。
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