The development of invasive candidiasis prevention based on interactions between gastrointestinal microbiota and Candida species
Project/Area Number |
20K17477
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 54030:Infectious disease medicine-related
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Research Institution | National Institute of Infectious Diseases |
Principal Investigator |
阿部 雅広 国立感染症研究所, 真菌部, 室長 (10865174)
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Project Period (FY) |
2022-12-19 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥3,770,000 (Direct Cost: ¥2,900,000、Indirect Cost: ¥870,000)
Fiscal Year 2023: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2021: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2020: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
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Keywords | Candida glabrata / 腸球菌 / バンコマイシン耐性腸球菌 / Enterococcus faecalis / 無菌マウス / 腸内細菌叢 / 嫌気性菌 / カンジダ属 / ステロイド / マウスモデル / 共感染マウスモデル / Endogenous candidiasis / non-albicans Candida |
Outline of Research at the Start |
カンジダ属は広域抗菌薬投与下に腸管内に定着し、免疫不全などを契機に血流感染を生じる。このような血流感染症の症例では、しばしば細菌との共感染が認められ、細菌とカンジダ属には腸管内での相互作用が存在することが示唆されるが、この相互作用に着目した研究は少ない。 本研究では、ステロイド投与下カンジダ属播種マウスモデルを用い、複数種の抗菌薬投与により腸内細菌叢を変化させた個体の、臓器への播種と腸内細菌叢の網羅的解析から、腸内細菌叢とカンジダ属の相互作用を評価する。播種に促進あるいは抑制的に関与する細菌を特定し、これらの細菌を標的とした、より効果的なカンジダ属播種抑制法につなげることを主研究目的としている。
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Outline of Annual Research Achievements |
当該年度の研究実績として、昨年度までの研究結果で観察された、Candida glabrataの腸管からの播種に相互作用を有すると考えられる細菌のうち、臨床的にもカンジダ属との共感染(血流感染症) がしばしば認められる腸球菌に焦点を当て、Candida glabrataとの相互作用を引き続き評価した。 各種腸球菌を用いたin vitroでのバイオフィルム形成能評価では、C. glabrataとの相互作用として有意なものが認められなかったことから、今年度はin vivoモデルでの評価に焦点を当てて実験を行った。具体的には、マウスにバンコマイシンを含めた広域抗菌薬を投与して腸管内の細菌を除菌した系を用い、C. glabrta単独感染およびC. glabrataとバンコマイシン耐性腸球菌を共感染させる群を設定し、免疫抑制下での臓器への播種および腸管内真菌量を評価した。本実験の結果からは、C. glabrta単独感染およびC. glabrata・バンコマイシン耐性腸球菌共感染群の間に有意な播種の差は認められなかった。 また、腸球菌とC. glabrataの直接的な相互作用を観察するため、無菌マウスを用い、C. glabrta単独感染群およびC. glabrata・E. faecalis共感染群の間を比較する形で、免疫抑制条件下でのC. glabrata腸管内定着・腸管からの播種を評価した。結果として、無菌マウスを用いた実験系でも両群間には明らかな差は認められなかった。 C. glabrataと腸内細菌叢の関連性を考えるにあたり、一菌種に絞った解析ではなく、複数の細菌が複合的に関与している可能性を考慮した実験系を構築する必要があると考えられた。
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Report
(3 results)
Research Products
(4 results)