Project/Area Number |
20K17563
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 55010:General surgery and pediatric surgery-related
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
櫛笥 博子 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 特任助教 (90723065)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2021: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2020: ¥2,340,000 (Direct Cost: ¥1,800,000、Indirect Cost: ¥540,000)
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Keywords | 脱細胞化骨格 / 腎臓 / 組織再構築 |
Outline of Research at the Start |
我々は脱細胞化骨格を部分切除した腎臓の切断面に逢着することで従来再生しないと考えられてきた腎臓において組織再構築、血流の再開、尿産生が促されることを見出した。そこで本研究では、組織再構築において重要な役割を担う個々の細胞に着目した大小動物と新規作製デバイスを用いた生体内外での解析により、「どのような特性・多様性を持った細胞群が骨格内浸潤・組織再構築を担うのか?」、「どのように組織を再構築していくのか?」について明らかにする。さらに、骨格への薬剤添加により高度かつ安定的に組織再構築を促すための技術開発に向けた解析を行うことで腎機能回復が見込まれる新規治療法の開発へ繋げる。
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Outline of Annual Research Achievements |
部分切除したブタ腎臓の切断面に脱細胞化骨格を縫着した実験では、Native腎臓側から骨格内に浸潤した細胞群をアイソレーションしてsingle cell RNA-seq解析を行った。現在、データ解析中であるが、これらの浸潤細胞群には腎臓発生過程にみられる遺伝子発現プロファイルを持つ細胞集団が示された。今後は、これらの細胞群のより詳細なプロファイリングを行うため、データ解析や組織学的解析を進める。また、ラット実験においては、脱細胞化骨格ゲルの注入領域にみられた特徴的な構造を示す細胞群の解析を行うため、レーザーマイクロダイセクションやその後のRNA抽出法の検討を行なっている。さらに、関連研究として脱細胞化骨格ゲル内に保持された細胞の生存や遊走、その機能や体内での効果についてまとめた論文を報告した(Kojima H*, Kushige H* et al., 2023, Cell Transplant., *co-first authors)。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
所属研究室が変わったことで本研究を進めることがやや困難であったが、single cell RNA-seqのデータ解析や組織学的解析、レーザーマイクロダイセクションやその後のRNA抽出法の検討などを進めている。
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Strategy for Future Research Activity |
次年度は、引き続きブタ実験で得られたsingle cell RNA-seqデータの解析や組織学的解析を進める。また、ラット実験で得られた組織を用い、脱細胞化骨格ゲルの注入領域にみられた特徴的な構造を示す細胞群をレーザーマイクロダイセクションでそれぞれ回収してRNA-seq解析することを検討している。
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