Project/Area Number |
20K17595
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 55010:General surgery and pediatric surgery-related
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Research Institution | Tokyo Women's Medical University |
Principal Investigator |
石井 瑠美 東京女子医科大学, 医学部, 助教 (40751178)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,950,000 (Direct Cost: ¥1,500,000、Indirect Cost: ¥450,000)
Fiscal Year 2020: ¥2,210,000 (Direct Cost: ¥1,700,000、Indirect Cost: ¥510,000)
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Keywords | 間葉系幹細胞 / 制御性T細胞 / NKT細胞 / 免疫寛容 |
Outline of Research at the Start |
我々はこれまでの研究で、骨髄移植時にNKT細胞を適切に活性化させ、抗CD40L抗体を併用することで、低侵襲な前処置でもドナー細胞が生着するマウス臓器移植モデルの作成に成功した。臨床応用が期待されたが、現状では臨床で使用可能な抗CD40L抗体はない。そこで今回、抗CD40L抗体の代替として、免疫プロファイルが類似している間葉系幹細胞を使用することを計画した。間葉系幹細胞とNKT細胞の相互作用を明らかにし、間葉系幹細胞とNKT細胞の活性化を用いた新しい免疫寛容誘導プロトコールの確立を目的とする。本研究により、免疫抑制剤の継続的な内服を必要としない、新たな臓器移植治療が可能となる可能性がある。
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Outline of Annual Research Achievements |
引き続き、NKT細胞の活性化物質であるα-galactosylceramideと間葉系幹細胞を用いた、新規マウス免疫寛容誘導系の樹立に向けて、条件設定を行った。マウス脂肪組織のみならず、マウス骨髄細胞から間葉系幹細胞を採取する方法を確立した。このマウス骨髄由来間葉系幹細胞とα-galactosylceramideを、低線量放射線照射後のレシピエントマウスに投与する前処置を行い、ドナーマウス骨髄から採取した骨髄を用いて骨髄移植を行った。キメラ誘導の評価として、後日レシピエントマウス末梢血におけるドナー細胞の生着率をフローメトリーで解析したが、ドナー細胞は拒絶され、キメラ誘導は出来なかった。α-galactosylceramideは複数回、適切に投与することで特定の液性因子を増加させる可能性が報告されている。この作用を利用して、α-galactosylceramide の投与方法について変更し、同様の骨髄移植を行った。後日レシピエントマウス末梢血におけるドナー細胞の生着率を解析したところ、ドナー細胞は拒絶されたため、現段階ではキメラ誘導は出来ていない。これまでの結果からIn vitro 系では、間葉系幹細胞とNKT細胞の活性化物質とマウス脾細胞の共培養を行うことで、間葉系幹細胞の免疫調節作用が促進される可能性が示唆された。しかし、マウス骨髄移植系においては、その効果を有効活用することは難しく、現状では免疫寛容誘導は達成出来ていない。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
新型コロナウイルス感染症の感染拡大により、研究業務が制限され、研究が遅れたため。
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Strategy for Future Research Activity |
これまでの結果からIn vitro 系では、マウス間葉系幹細胞とα-galactosylceramide、及び、マウス脾細胞の共培養を行うことで、間葉系幹細胞の免疫調節作用が促進される可能性が示唆された。この間葉系幹細胞の免疫調節作用を利用した骨髄キメラ誘導系、In vivo系の確立に向けて今後も条件設定を継続し、メカニズム解析を行う予定である。In vitro系においても解析を継続する。
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