血行性転移における活性化血小板を基軸とした自然免疫回避の解明
Project/Area Number |
20K17677
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 55020:Digestive surgery-related
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Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
岡崎 充善 金沢大学, 附属病院, 助教 (50781126)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥3,900,000 (Direct Cost: ¥3,000,000、Indirect Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2021: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2020: ¥1,690,000 (Direct Cost: ¥1,300,000、Indirect Cost: ¥390,000)
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Keywords | 血小板接着 / 好中球細胞外トラップ / NETosis / 敗血症 / 腹腔内感染 / 血小板凝集 / 免疫寛容 |
Outline of Research at the Start |
食道癌や大腸癌肝転移術後において、感染性合併症が予後不良因子の一つとする報告があ る。腹腔内感染症により生体防御機構である好中球細胞外トラップ(Neutrophil extracelluar traps: NETs)が惹起されるが、申請者らは敗血症性臓器障害の過程でNETs形成と血小板凝集との相互作用で過度なNETosis(好中球の細胞死)が起こり、DAMPsが血管内皮細胞の剥離・ 脱落を来し、生体に種々の障害を生じさせることを報告してきた。さらにNETosisが肝転移 促進に関与しているのではないかと考え、基礎研究を計画した。
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Outline of Annual Research Achievements |
食道癌や大腸癌肝転移術後において、感染性合併症が予後不良因子の一つとする報告がある。腹腔内感染症により生体防御機構である好中球細胞外トラップ(Neutrophil extracelluar traps: NETs)が惹起されるが、敗血症性臓器障害の過程でNETs形成と活性化血小板の相互作用で過度なNETosis(好中球の細胞死)が起こり、DAMPsが血管内皮細胞の剥離・脱落を来し、生体に種々の障害を生じさせることを報告してきた。さらにNETosisが血行性転移促進に関与しているのではないかと考え、基礎研究を計画した。 ヒト膵癌細胞BxPC-3、Panc-1とBxPC-3にTGF-bを加えEMTを起こし(Mesenchymal-BxPC-3)を血小板と共培養し接着性を免疫染色にて評価した。腹腔内感染症モデルマウスに上記ヒト膵癌細胞脾注後60分で屠殺し、肝臓内における癌細胞と血小板の存在を免疫染色で評価した。 BxPC-3と比較しPanc-1は血小板との接着性の亢進を認め、Mesenchymal-BxPC-3もPanc-1と同様の結果であった。BxPC-3脾注群では癌細胞はapoptosis状態であったが、Panc-1とMesenchymal-BxPC-3脾注群は肝類洞内に活性化した血小板接着を伴いcluster形成しており、核変形を認めずviableな状態で存在していた。 通常、免疫正常マウスにヒト癌細胞を投与すれば、異種の異物と認識され免疫担当細胞により排除され生着することができない。しかし、腹腔内感染症モデルマウスにおいてMesenchymal phenotypeの癌細胞はviableな状態で観察され活性化した血小板が接着しており、MHC classⅠによる免疫回避が示唆され、この機序が癌転移形成におけるfirst stepになると考えた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
2022年度はコロナウイルス流行により、臨床従事専念、一時動物実験等立ち入り禁止などがあり、十分な実験時間の確保が困難であった。
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Strategy for Future Research Activity |
腹腔内感染症モデルにおいてBxPC-3(Epithelial phenotype)脾注1時間後の肝臓内には癌細胞は活性化血小板の接着を認めず、異種・異物として免疫応答によ りapoptosisに陥っていたが、BxPC-3+TGF-b(Mesenchymal phenotype)では、活性化血小板の接着によりclock形成したviableな癌細胞像を確認した。今後はその 他の膵癌細胞株や、脾注3、6、12、24時間後と経時的な変化(膵癌細胞数・血小板接着性)を評価する。 また、上記結果に対し、Cilostazol (PDE-Ⅲ阻害剤)を投与することでviableな膵癌細胞数や血小板接着性の変化を評価する予定である。
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Report
(3 results)
Research Products
(1 results)