Project/Area Number |
20K17740
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 55040:Respiratory surgery-related
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
皆月 隼 東京大学, 医学部附属病院, 助教 (50772761)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2021: ¥2,080,000 (Direct Cost: ¥1,600,000、Indirect Cost: ¥480,000)
Fiscal Year 2020: ¥2,080,000 (Direct Cost: ¥1,600,000、Indirect Cost: ¥480,000)
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Keywords | 慢性血栓塞栓性肺高血圧症 / マクロファージ / High flowモデル / vascular remodeling / pulmonary hypertension / high flow stress / CTEPH / macrophage |
Outline of Research at the Start |
慢性血栓閉塞性肺高血圧症(CTEPH)の治療法は近年進歩したが、閉塞血管を十分に再疎通させた症例でも必ずしも酸素化が回復しないことが臨床上問題となっている。これは、非閉塞血管にpulmonary artery overflow vasculopathy (PAOV)と呼ばれるリモデリングによると考えられている。しかしPAOVに治療法は無く、その病態解明が臨床的に強く求められている。本研究では申請者の予備的知見を基にPAOV病変を進展させる肺組織マクロファージ亜集団を同定し、PAOV症例の血中サイトカインレベルの探索を行うことで非閉塞血管病変で血管平滑筋細胞を増殖させているシグナルを探索する。
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Outline of Annual Research Achievements |
慢性血栓塞栓性肺高血圧症(CTEPH)では器質化血栓非存在部の血管でもリモデリングは生じることが明らかとなっているが、その機序は明確となっていない。また、現行の治療は器質化血栓存在部の血管に対しての介入であるが、これらの治療では血行動態の改善は得られるが、酸素化の正常化はえられず、新規介入手法が求められている。われわれはこの課題の介入の目的とし、左肺切除により、残存した右肺動脈の肺血流を増大させ、右肺動脈に定量的な容量負荷(Highflow)を引き起こすモデルマウス(PAOVモデル)作成した。このモデルでは右肺に血流が集中することで、血栓非存在部の血管リモデリングを表している。 同モデルでは血管リモデリングを生じることが明らかとなり、その機序にマクロファージが関与していることが明確となった。これらの結果を論文として発表した。Int Heart J. 2019 Mar 20;60(2):451-456.)さらに、実際に肺組織に集積 する炎症細胞の時系列profileにつき、 免疫染色(CD11b, F4/80, CD206,Ly6G,CD3)により評価を行う。特にマクロファージのM1/M2極性に ついては、フローサ イトメーター(M1; Ly6chi, M2; Ly6clo)を用いてその肺血管への集積について経時的解析を行い、現在解析中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
特記なし
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Strategy for Future Research Activity |
現状の計画の遂行を行う。
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