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敗血症に対する迷走神経刺激による臓器保護効果の解析と臨床応用に向けた検討

Research Project

Project/Area Number 20K17872
Research Category

Grant-in-Aid for Early-Career Scientists

Allocation TypeMulti-year Fund
Review Section Basic Section 55060:Emergency medicine-related
Research InstitutionKitasato University

Principal Investigator

大井 真里奈  北里大学, 医学部, 助教 (50866118)

Project Period (FY) 2020-04-01 – 2025-03-31
Project Status Granted (Fiscal Year 2023)
Budget Amount *help
¥4,290,000 (Direct Cost: ¥3,300,000、Indirect Cost: ¥990,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,950,000 (Direct Cost: ¥1,500,000、Indirect Cost: ¥450,000)
Fiscal Year 2020: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Keywords迷走神経刺激 / 敗血症 / グリコカリックス / 多臓器不全 / 迷走神経刺激カテーテル
Outline of Research at the Start

敗血症による死亡率は30%と高く、転帰改善は救急・集中治療領域における重要課題である。これまで、迷走神経刺激(VNS)は抗炎症作用による臓器保護効果を持つことが示されてきたが、敗血症特有の炎症反応におけるその効果は十分に検討されていない。本研究では迷走神経刺激カテーテルを用いてVNSを行い、敗血症における臓器保護作用に関する効果メカニズムの解明と臨床応用への方法を開発し、敗血症の転帰改善を目的とする。

Outline of Annual Research Achievements

敗血症は医療が進歩した現代においても高い死亡率が報告されており、その根本的な治療法については未だに確立されていないのが現状である。迷走神経刺激は中枢神経領域を中心にすでに臨床応用されているが、近年その抗炎症作用が注目されており、動物実験レベルでは敗血症に対する効果も期待されている。一方で、迷走神経刺激を人体に試行する場合には頸部切開や植え込み型デバイス挿入のための手術が必要であり、敗血症によって生命の危機にさらされている患者に対して試行するにはあまりにリスクの高い手技である。本研究は敗血症に対する迷走神経刺激の有効性について検討し、人体への応用が可能な迷走神経刺激カテーテルによっても同様の効果がもたらされるのかについて検討したものである。
昨年度、研究計画で予定していたビーグル犬計16頭(control群、敗血症群、VNS群、iVNS群)の実験を試行した。
また、血管内皮障害マーカーであるSyndecan-1をELISAキットを用いて測定した。
本年度は主に収集したデータの統計解析を行い、control群でSyndecan-1の変化率が大きいこと、VNS群とiVNS群では変化率の有意差がないことが確認された。また、病理標本の作成を行い、実験時間の関係もあり好中球浸潤などの急性期変化が本研究では認められないことが確認された。
得られた結果に対する科学的妥当性の評価・考察などを行い、論文作成へと取り掛かった。また、病理標本に関してはHE染色以外に、肺の繊維化などを評価する目的でマッソントリクローム染色を追加する方針とした。
来年度は研究成果を救急医学会総会で発表し、論文投稿を行う予定である。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

2023年度は出向のため研究拠点である北里大学を離れていたことにより、休日などを利用してデータ解析や論文執筆を行なっていた。そのため、十分な研究時間が確保できず当初の予定よりも論文作成に時間を要した。また、研究計画段階では自身で評価予定であった病理標本に関して専門的な評価を外部へ依頼したこともあり、予定より研究の進行が遅れた。

Strategy for Future Research Activity

現在作成している論文執筆は6月までに投稿を行い、今年度中の掲載を目標とする。
また、2024年10月に行われる救急医学会総会において本研究の成果報告を行う予定である。
上記が予定通り進行すれば、本年度で研究の終了を予定している。

Report

(4 results)
  • 2023 Research-status Report
  • 2022 Research-status Report
  • 2021 Research-status Report
  • 2020 Research-status Report

URL: 

Published: 2020-04-28   Modified: 2024-12-25  

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