敗血症に対する新たな治療を目指した補体活性化・補体制御機構の解明
Project/Area Number |
20K17901
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 55060:Emergency medicine-related
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Research Institution | University of Miyazaki |
Principal Investigator |
安部 智大 宮崎大学, 医学部, 研究員 (70727974)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2022-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2021)
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Budget Amount *help |
¥4,030,000 (Direct Cost: ¥3,100,000、Indirect Cost: ¥930,000)
Fiscal Year 2023: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2020: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
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Keywords | 敗血症 / 補体 / 凝固 / 凝固障害 / 自然免疫 / 抗補体薬 |
Outline of Research at the Start |
敗血症は死亡率が高い病態であるが、その主病態は感染症に対する生体の過剰な反応である。補体系は自然免疫の一つで、病原体が生体に感染した時に、一連のタンパク質の反応によって病原体を排除する。代表者らは、補体の活性化が強い敗血症患者群は重症度が高く、死亡率も高いことを明らかにした。 そこで、過剰な補体反応を制御することで、敗血症の死亡率を低下させることができると仮説をたてた。しかしながら、敗血症における補体の活性化や制御の状態、各種治療が補体系に与える影響、リスクとなる遺伝的素因、安全で有効な補体制御ポイントは不明である。 本研究は、これらの不明点を明らかにすることを目的としている。
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Outline of Annual Research Achievements |
敗血症は、感染症に対する宿主の過剰な反応により臓器障害が起こった状態である。凝固系は感染症に対する宿主反応の一つであり、凝固障害を合併すると敗血症の死亡率はより高くなることが知られている。補体は数十のタンパク質から構成される自然免疫の一つであるが、ヒト敗血症における補体活性化や制御の状態、凝固障害との関連は不明であった。代表研究者らは、補体の最終産物である膜侵襲複合体(Membrane attack complex: MAC)を補体活性化の指標として、敗血症患者の血漿MAC値と凝固障害との関連、重症度や死亡率との関連を検討し、凝固障害を合併した群は血漿MAC値が高く、また、血漿MAC値が高い群は重症度が高いこと、死亡率も高くなる傾向があることを明らかにしてきた。 申請者らは凝固障害を伴う重症の敗血症においても補体が生体侵襲となっており、補体を制御することで敗血症の予後を改善できる、と仮説を立てた。ヒト敗血症における高度な補体活性化と関わる「活性化経路の解明」、「補体活性化の経時的変化の解明」、「遺伝的リスクの解明」、「補体制御ポイントの探索」について研究を進めるために、科研費を得ている。 2020年度は、主に補体活性化と関わる経路の解明を行った。補体の初期活性化経路には代替経路、古典経路、レクチン経路があり、すべて補体終末経路の活性化へとつながる。敗血症においては、代替経路の活性化産物は、予後ともっとも関わっている所見を得た。2021年度中における追加解析では、敗血症において、DICと補体の高度な活性化を伴った群が最も死亡率が高いことを明らかにし、日本血栓止血学会において報告した。敗血症における補体活性化の経時的変化について、症例の集積を継続している。
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Report
(2 results)
Research Products
(1 results)