Research Project
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
脳梗塞急性期の脳主幹動脈閉塞症に対する血栓回収療法の有効性は確立されたが、再灌流障害による転帰の悪化が新たな課題である。我々は開発した抗酸化ナノメディシンを用いて脳虚血再灌流障害を制御できる新たな脳保護療法の確立を目指している。本研究では、げっ歯類を用いたモデルの限界を打破するために、サルを用いて頭蓋内バルーンによる一過性中大脳動脈閉塞モデルを作製し、再灌流前にカテーテルルーメンより閉塞遠位部にRNPを投与してからバルーンをdeflationさせる大型動物を用いた新たな脳虚血再灌流障害の治療モデルを作成し、よりヒトの脳主幹動脈閉塞症に近い病態によるRNPの有効性評価と作用機序の解明を行う。