Project/Area Number |
20K17977
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 56010:Neurosurgery-related
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Research Institution | Jichi Medical University |
Principal Investigator |
内山 拓 自治医科大学, 医学部, 講師 (80790724)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2022: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2020: ¥2,340,000 (Direct Cost: ¥1,800,000、Indirect Cost: ¥540,000)
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Keywords | 運転シミュレータ / 抗てんかん薬 / 自動車運転シミュレータ / 自動車運転 |
Outline of Research at the Start |
てんかん患者で自動車運転免許を取得できた場合でも抗てんかん薬(AED)服用を継続していることが多い。AEDの添付文書には、眠気などが起こることがあるので、 本剤投与中は自動車の運転に従事させないよう注意することと一律に記載されている。実社会では、自動車運転が許可されたてんかん患者は、AEDの服用により発作が消失し、自動車運転に支障をもたらす副作用の出現なく、自動車運転ができており、AED服用により一律に自動車運転を制限すべきかどうか不明である。本研究は、運転シミュレータを用いてAED服用者とAED非服用者を評価、比較し、AEDが自動車運転に与える影響について明らかにすることを目的としている。
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Outline of Annual Research Achievements |
自治医科大学附属病院、附属さいたま医療センター脳神経外科外来に通院する患者の中で、研究対象となる方に研究の案内を行い、同意が得られた方に対して、運転シミュレータでの評価を実施した。本年度は2例の患者群に対して運転シミュレータでの評価を実施した。現時点において、運転シミュレータに示される運転能力総合判定の5段階評価(A:優れている、B:やや優れている、C:普通、D:やや劣っている、D:劣る)ではBが8例、Cが30例、Dが5例の結果であり、運転シミュレータに内蔵されている標準データを元にした結果では、抗てんかん薬を内服している被験者において自動車運転能力が劣っているとはいえない傾向がみられている。本年度は患者群と年齢、性別を調整した抗てんかん薬を服用していないコントロール群の16例の運転シミュレータ評価を行なった。今後は、残り7例の患者群、34例のコントロール群の評価を行い、両群50例ずつのデータでの、反応動作の速さ、ムラ、誤反応、正確さなど各パラメータを統計解析し、抗てんかん薬が自動車運転のどの因子に影響を与えるのか、与えないのか検討していく予定である。 また、運転シミュレータの拡張パックによりシミュレータを3画面化し、視野障害や注意障害の影響の評価を行えるような環境を整え、当科に入院された脳器質的疾患(脳腫瘍、脳血管障害など)を対象に、自動車運転シミュレータでの評価と、高次脳機能評価を行い、脳病変が自動車運転操作に及ぼす影響について明らかにする研究も行っている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
予定していた研究対象者の研究への参加がうまく得られず、患者群の増加が遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は、残り7例の患者群、34例のコントロール群の評価を行い、両群50例ずつを比較し、データ解析し、研究結果としてまとめていく予定である。患者群の候補を探すために再度診療録のスクリーニングを行い、広く候補者を探す予定である。
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