Project/Area Number |
20K18015
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 56020:Orthopedics-related
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Research Institution | National Hospital Organization, Kyushu Medical Center (Clinical Institute) |
Principal Investigator |
原口 明久 独立行政法人国立病院機構九州医療センター(臨床研究センター), その他部局等, 整形外科・リウマチ科 客員臨床研究員 (20857693)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,290,000 (Direct Cost: ¥3,300,000、Indirect Cost: ¥990,000)
Fiscal Year 2023: ¥390,000 (Direct Cost: ¥300,000、Indirect Cost: ¥90,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2021: ¥520,000 (Direct Cost: ¥400,000、Indirect Cost: ¥120,000)
Fiscal Year 2020: ¥1,950,000 (Direct Cost: ¥1,500,000、Indirect Cost: ¥450,000)
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Keywords | 亜鉛 / 大腿骨近位端骨折 / セレン / 創傷治癒遅延 / 術後創部感染症 / 術後感染 / 整形外科手術 |
Outline of Research at the Start |
生体内に含まれる微量元素は生体内で様々な反応・代謝系と関与することが知られている。その中でも亜鉛(Zn)とセレン(Se)はマクロファージや単球、好中球など免疫細胞や組織の修復に関与する線維芽細胞の活性と関連すると考えられている。 本研究では整形外科手術をうける関節リウマチ患者を対象とし、Zn、Seと免疫細胞の機能・活性や感染率、創傷治癒遅延発生率との関連性について明らかにすることを目的とする。
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Outline of Annual Research Achievements |
亜鉛(Zn)は免疫調整や創傷治癒に関与していることがこれまでに基礎研究レベルで報告されている。本研究では血清亜鉛濃度も含めた患者背景から術後合併症のリスク因子を検討した。2022年1月~2023年5月までに大腿骨近位端骨折に対して骨接合術を施行した49例について解析を行った。合併症のあり群、なし群に分類し術前血清亜鉛濃度、年齢、性別、骨折型、SMI、位相角、術前の歩行状態、過去1年の転倒回数、チャールソスコア、CONUTスコアについて単変量解析を行った。さらにロジスティック回帰分析を行い合併症の発生に対するリスク因子を検討した。術後に合併症が生じたのは21例(42%)だった。合併症あり群はなし群と比べて血清亜鉛濃度が有意に低かった(47μg/dL vs 57μg/dL)。多変量解析の結果、血清亜鉛濃度低値は術後合併症のリスク因子であった。本研究により術前の血清亜鉛濃度低値は大腿骨近位部骨折術後合併症発生のリスク因子であることが判明した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
足部の手術症例だけでは症例が不足したため、途中から大腿骨近位部骨折の症例を研究対象として症例を集めだしたため。
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Strategy for Future Research Activity |
大腿骨近位部骨折だけではな、上腕骨近位端骨折、橈骨遠位端骨折などの脆弱性骨折の手術症例も対象に含めてNを増やしてさらなるZnの周術期の合併症に対するさらなる解析を続ける予定である。
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