Project/Area Number |
20K18112
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
|
Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 56030:Urology-related
|
Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
宮脇 良文 京都大学, 医学研究科, 研究員 (10844714)
|
Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2021-03-31
|
Project Status |
Discontinued (Fiscal Year 2020)
|
Budget Amount *help |
¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2021: ¥2,080,000 (Direct Cost: ¥1,600,000、Indirect Cost: ¥480,000)
Fiscal Year 2020: ¥2,080,000 (Direct Cost: ¥1,600,000、Indirect Cost: ¥480,000)
|
Keywords | 前立腺癌 / 転移 / CRPC |
Outline of Research at the Start |
進行性前立腺癌に対しては抗アンドロゲン療法が標準治療として行われるが一定期間で抵抗性を獲得し、去勢抵抗性前立腺癌 (CRPC) と呼ばれる状態に移行し癌死に至る。近年、CRPCに対してアンドロゲン受容体経路を標的とする新規薬剤であるEnzalutamide等が開発されたが、同薬剤に対しても治療抵抗性を示す症例が問題となっている。また実質臓器転移例は予後不良であり新規治療法の開発が重要となっている。本研究では新たにCRPC細胞株の樹立及び、前立腺癌の転移モデルマウスを確立しCRPCが転移する機構を解明し新規治療薬の創出を目指す。
|
Outline of Annual Research Achievements |
アンドロゲン依存性前立腺癌株であるLNCaP細胞を長期間、同ホルモン非存在下 (csFBS) での培養を行うことにより複数の新規CRPC細胞株の樹立に成功した。実臨床でのCRPCと異なり、これまで報告されているCRPC細胞株はPSAの発現が低い問題点があったが、今回樹立に成功したALINCaPは親株と比較し同等以上のPSA発現が確認されており実臨床でのCRPCにおけるARの転写活性等の特徴を再現できていると考えられる。また、ALINCaP細胞はEnzalutamideにも薬剤抵抗性を示すことから、多剤薬剤耐性等の臨床上において問題となっているCRPC病態解明を探索する上で非常に有用な細胞となると考えられる。現在、マウスin vivoモデルにおいて転移巣を効率的に検知する目的で、ALINCAP細胞にluciferase遺伝子を導入した「ALINCaPLuc(+)細胞」を樹立しており、癌転移モデル樹立方法の一つである心注転移モデルの方法に従って実質臓器への転移巣を形成するモデルを確立した。転移モデルの転移巣を再びin vitroで培養し、新たに複数の亜株を樹立した。樹立した亜株を同様に癌転移モデル作成に使用したところ、親株と比較し転移巣の形成がより早期かつ高率であった。親株と亜株の遺伝子プロファイルをRNAseqで比較することにより転移巣を形成するのに重要な遺伝子の探索を今後予定している。
|