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HPV18型のウイルスゲノム解析:臨床応用への検討

Research Project

Project/Area Number 20K18234
Research Category

Grant-in-Aid for Early-Career Scientists

Allocation TypeMulti-year Fund
Review Section Basic Section 56040:Obstetrics and gynecology-related
Research InstitutionShowa University

Principal Investigator

廣瀬 佑輔  昭和大学, 医学部, 助教 (40869187)

Project Period (FY) 2020-04-01 – 2025-03-31
Project Status Granted (Fiscal Year 2023)
Budget Amount *help
¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2021: ¥2,210,000 (Direct Cost: ¥1,700,000、Indirect Cost: ¥510,000)
Fiscal Year 2020: ¥1,950,000 (Direct Cost: ¥1,500,000、Indirect Cost: ¥450,000)
Keywordshuman papilloma virus / HPV16 / HPV18 / ddPCR / papillomavirus / HPV / DNA / humanpapillomavirus / human papillomavirus / ヒトパピローマウイルス / 子宮頸癌 / 次世代シークエンサー
Outline of Research at the Start

子宮頸癌はヒトパピローマウイルス (HPV) の持続感染が原因と言われている。HPV18型はHPV16型に次いで検出頻度が高く、腺癌や特殊型に多く認められるなど他の型にはない特徴を持っている。我々はHPV16型において塩基配列がわずかに (<2%) 異なる変異ウイルス (variant) では発癌リスクが異なることを報告したが、HPV18 variantは世界的にもほとんど報告がない。本研究では、HPV18陽性の子宮頸癌やその前癌病変患者から検出されるウイルスゲノム分析を行い、発癌リスクの高いHPV18 variantを同定する。また、組織型や治療反応性に関係するゲノム変異がないかを確認する。

Outline of Annual Research Achievements

HPVは8000塩基対の環状二本鎖DNAをもつDNAウイルスで、癌ゲノムであるE6・E7など8つのウイルス蛋白質をコードしている。これまでに120種類以上の遺伝子型が同定されているが、そのうちHPV16型やHPV18型など少なくとも15種類が子宮頸癌の主要な原因ウイルスとなることがわかっている。子宮頸癌あるいはCINの原因はHPVの持続感染だと考えられている。HPVDNAは感染後血中に入らず子宮頸部細胞内で潜伏感染することで抗原提示細胞に認識されにくくなり、免疫を回避していると考えられていたが、近年子宮頸癌患者の血中からHPVDNAが検出されることが分かってきた。HPV感染細胞が癌化し脈管侵襲する中で、血中にHPVDNAが組み込まれた癌細胞が血中に乗ることによると思われるが、はっきりとした機序は不明である。実臨床では、HPV感染により引き起こされる中咽頭癌を扱う耳鼻咽喉科で放射線治療の効果判定などに応用する動きも出てきている。しかし現状では子宮頸癌患者の血中HPVDNAをバイオマーカーとして利用できる根拠となる研究はない。本研究では子宮頸癌患者を対象とし、外来通院時や手術前後の採血のタイミングで得られる血液検体からQIAamp Circulating Nucleic Acid KitとQIAamp DNA Mini Kitを用いて血中HPVDNAを抽出し、癌ゲノムであるE7をddPCR法にて定量化することを目的とする。現状の研究報告では咽頭癌患者から同様の研究を行なっており、子宮頸癌患者でも応用がきくものと考えられる。HPVDNA_E7が数値として定量測定できることで治療の評価や、再発予測、また治療前の効果予測などにも応用が効くと予想され新たなバイオマーカーとして臨床的に価値が高いと思われる。
当該年度ではddPCRのRUNを施行し結果解析のち論文化して発表する予定である。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

臨床検体のためスムーズに検体回収がいかないことがあり目標数より遅れていると考えている。
実験自体は概ね結果が出るレベルには達したと考えている。

Strategy for Future Research Activity

得られたデータを解析中であり今年度中に論文化を考えている。
また今後は現在解析中の型についてだけなく、他のハイリスク型についても実験・検討をしていく予定である。

Report

(4 results)
  • 2023 Research-status Report
  • 2022 Research-status Report
  • 2021 Research-status Report
  • 2020 Research-status Report

URL: 

Published: 2020-04-28   Modified: 2024-12-25  

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