Project/Area Number |
20K18578
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 57040:Regenerative dentistry and dental engineering-related
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Research Institution | Iwate Medical University |
Principal Investigator |
横田 潤 岩手医科大学, 歯学部, 講師 (60733730)
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Project Period (FY) |
2022-12-19 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥2,470,000 (Direct Cost: ¥1,900,000、Indirect Cost: ¥570,000)
Fiscal Year 2022: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2021: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2020: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
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Keywords | インプラント周囲炎 / MSC / サイトカイン / Exosome / 清掃デバイス |
Outline of Research at the Start |
近年、インプラント治療において生物学的合併症としてインプラント周囲炎が多く報告さ れている。その治療法について様々報告されているものの、未だ確立されておらずインプラ ントの長期的成功を達成する上での大きな課題となっている。そこで本研究により、骨再生 に最適なインプラント表面処理、複数の成長因子ならびに間葉系幹細胞mesenchymal stem cell (MSC)移植を同時に用いる革新的なインプラント周囲炎治療法を樹立したい。本研究成 果は、たとえインプラント周囲に炎症が存在していても骨組織再生を可能とする全く新しい 歯科医療の確立に繋がると期待される。
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Outline of Annual Research Achievements |
現在、歯の欠損に対する歯科治療の選択肢の一つとしてインプラント治療が行われている。インプラント治療では義歯のような違和感はほとんどなく、ブリッジにおける隣在歯や他の健全歯の切削の必要性がない等多くの利点により現在まで広く普及している。また良好な予後を得るためには定期的なメインテナンスが必要不可欠であり、その実施においては患者のリスクやSPTの必要性が考慮されると報告されている。欠損歯列を有する多くの患者がその恩恵を受ける一方、チタンの物性上、インプラント体表面から沈着物を除去しようとすると表面を損傷することで、その表面性状を粗面とし、天然歯における歯周炎と同様プラークによる炎症で発現するインプラント周囲炎が現在、深刻な問題とされている。その治療アプローチは現在も研究されつつあるが、未だ効果的な治療法はない。 そこで本研究ではインプラント周囲炎に対して適切なインプラント表面処理後、複数の成長因子および間葉系幹細胞 Mesenchymal stem cell (MSC)を用いた新規のインプラント周囲炎治療法を樹立する。本研究成果はインプラント周囲炎に対し、複数の成長因子の投与を組み合わせた全く新しい骨再生法の確立に繋がると期待される。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
海外留学より帰国後、実験環境を整えるために時間を要している。
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Strategy for Future Research Activity |
現在まで中断していたin vitroでの細胞培養システム、各種試薬等を準備している。またチタン上での培養が必要であるため、現在種々のチタンディスクサンプルを各社よりお送り頂き、表面の構造を走査電子顕微鏡で観察している。特にディスク加工時の加工パスにより表面構造が変化するため、ディスク準備にも少々時間を要しているものの、準備できるスケジュールは確認できており、サンプル入手後、各種表面処理およびその表面性状を走査電子顕微鏡で観察する予定である。 またディスク上の細胞動態についてはmRNAのみならず、試料の構造に制約を受けない共焦点レーザー顕微鏡にて確認する予定としている。本機器については帰国後より、本学医歯薬総合研究所 生命科学研究技術支援センターにてその手技を獲得している。
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