Project/Area Number |
20K18599
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 57050:Prosthodontics-related
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
小林 友幸 大阪大学, 歯学部附属病院, 医員 (40848256)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2021-03-31
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Project Status |
Discontinued (Fiscal Year 2020)
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Budget Amount *help |
¥1,950,000 (Direct Cost: ¥1,500,000、Indirect Cost: ¥450,000)
Fiscal Year 2022: ¥520,000 (Direct Cost: ¥400,000、Indirect Cost: ¥120,000)
Fiscal Year 2021: ¥390,000 (Direct Cost: ¥300,000、Indirect Cost: ¥90,000)
Fiscal Year 2020: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
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Keywords | インプラント / インプラント周囲組織 / 結合組織移植術 / 角化粘膜 / 歯科インプラント / Cone Beam CT / 口腔内スキャナ |
Outline of Research at the Start |
インプラントを支える骨や軟組織といった周囲組織が不足していると、時間の経過とともに組織が退縮し、この現象が前歯部等の審美領域で起こると審美性の低下から患者のQOLの低下へとつながる。しかし、周囲組織の形態の定量的な評価は困難であり、機能的にも審美的にも安定したインプラント治療を行うために必要な周囲組織の形態や量への知見はまだ得られていない。そこで本研究の目的は、前歯部インプラトン周囲組織の形態や量をCone Beam CTと口腔内スキャナを用いて定量的かつ三次元的に測定および評価することである。
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Outline of Annual Research Achievements |
2020年度は、口腔内スキャナにて取得したSTLデータ上での寸法の測定の精度に関して実験を行った。歯列模型の寸法をノギスにて直接測定したものと口腔内スキャナで撮影し得られたSTLデータ上にて測定したものの比較を行ったところ、STLデータ上での測定は十分な精度が得られた。また、実際の口腔内での撮影を想定し、湿潤環境が口腔内スキャナでの撮影の精度に及ぼす影響を評価するために模型実験を行った。その結果、湿潤環境はわずかではあるが精度に影響を及ぼすことが示唆され、実際の口腔内スキャナ撮影時には口腔内の唾液をできるだけ乾燥させた状態で行うことが望ましいと思われる。 複数の対象患者のCBCT撮影を行い、インプラント周囲組織形態の測定を行った。その結果、インプラント周囲組織に結合組織移植術を行った場合は行っていない場合に比較し、有意にインプラント周囲組織の厚さが大きくなることが観察された。また、インプラント周囲組織の角化粘膜が2 mm以上存在している場合は、存在しない場合に比較して有意にインプラント周囲骨の吸収が少ないことが観察された。これまで定性的に評価されることが多かったインプラント周囲組織形態について、CBCTを用いることで定量的に評価することが可能となった。 さらにデータを収集し、評価を行うことで、インプラント治療の術前のリスク分析や治療計画立案時の助けとなる知見が得られると考えている。口腔内スキャナで得られたSTLデータとCBCTで得られたDICOMデータを組み合わせることでさらに詳細なインプラント周囲組織形態の評価が可能になると考えられる。
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