Project/Area Number |
20K18611
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 57050:Prosthodontics-related
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Research Institution | Juntendo University |
Principal Investigator |
秋山 理 順天堂大学, 医学部, 准教授 (50445483)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2023: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2022: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2020: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
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Keywords | 咬合力 / 高齢者 / 開頭術 / 側頭筋 / オーラルフレイル / 咬合力訓練 / ガム / 側頭筋萎縮 / 口腔機能 |
Outline of Research at the Start |
本研究の目的は、高齢者における開頭手術後の咬合力低下を予防するために、手術による側頭筋萎縮度と咬合力の関係を示すことである。咀嚼筋である側頭筋は、開頭術の際に切離され、一定の割合で筋萎縮が発生する。咬合力は個人差があり加齢に伴い咬合力が低下する高齢者では筋萎縮による咬合力・口腔機能の低下が予想される。 本研究では側頭筋切離による筋萎縮度と咬合力の関係を術前後で経時的に解明し、手術手技との因果関係を示す。
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Outline of Annual Research Achievements |
高齢者化社会が進みそれにともない高齢者が開頭手術を受ける機会が多くなった。開頭術の多くは咀嚼に関係する側頭筋を切離する手術法が多く、術後側頭筋萎縮がすでに報告されている。本研究では高齢者に対する開頭術が側頭筋を萎縮させ、術後咬合力を低下させうるのか、咬合力が低下することによる口腔機能低下が与える影響と予防因子について解明することを目的としている。 研究開始から高齢者の開頭手術を行う症例をエントリーし術前後の咬合力や臨床検査結果を後方視的に観察し症例と蓄積した。現在、症例のデータ分析を行っている。現時点での結果は高齢者における開頭術は側頭筋萎縮を生じ得ることが判明した。咬合力は術後、顕著に低下するものの時間経過により改善傾向が見られる結果が得られた。特に術側の咬合力は術後大きく低下した。理由としては術後咬合による側頭筋の痛みが原因で十分な噛み締めができないことが一番の要因であった。最大咬合力が発揮される左右が術側である場合、その咬合力の低下は明らかであった。側頭筋の切離範囲や側頭動脈の凝固などは筋萎縮に関係しうることが判明したが咬合力の低下因子については、明らかな因子の同定は困難であった。また栄養状態については術後一時的に低下する傾向がみられた。 口腔機能維持、改善のための因子、予防法としてガム訓練を提案したが、高齢者においてガムを定期的に噛むことが困難である症例が多いことが判明した。理由としては歯の脱落等の心配がある点が最も多く、規定の訓練を完遂できる症例がすくなかった。一方で有害事象は生じることがなかったため異なる方法での提案が課題となった。 現在、データ解析をおこなっており論文執筆中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
研究開始時のコロナ禍による影響で症例登録に時間を要した。口腔機能を評価するためコロナ禍による受診困難等によりデータ収集か完全にできず評価が困難となっている。
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Strategy for Future Research Activity |
コロナ禍による症例登録の困難性が生じたが2023年以降、症例を増やし限定的ではあるが登録できた症例の解析をおこない論文執筆をおこなっている。
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