Project/Area Number |
20K18633
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
|
Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 57050:Prosthodontics-related
|
Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
三木 春奈 岡山大学, 医歯薬学域, 助教 (60739902)
|
Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
|
Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
|
Budget Amount *help |
¥4,290,000 (Direct Cost: ¥3,300,000、Indirect Cost: ¥990,000)
Fiscal Year 2022: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2021: ¥2,080,000 (Direct Cost: ¥1,600,000、Indirect Cost: ¥480,000)
Fiscal Year 2020: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
|
Keywords | 顎関節症 / 難治性 |
Outline of Research at the Start |
これまでの臨床研究成果の蓄積により,顎関節症は運動療法を含む理学療法や薬物療法により大多数の症例で緩解が得られることが明らかとなってきた一方で,症状の遷延化に伴い難治性へと移行する症例も少なからず存在している。難治性症例となるリスク因子の解明が望まれているが,単一要因のみでは説明しきれていない。そこで本申請では,これまで申請者らが行ってきた顎関節MR画像検査による顎関節症患者の長期予後調査結果をもとに,解剖学的要因に加え,精神心理学的要因や睡眠障害,睡眠時/起床時悪習癖などの多要因を包括して検討することにより顎関節症症状の難治化のリスク因子の解明ならびに予測指標の開発を行う。
|
Outline of Annual Research Achievements |
顎関節症の中でも,関節円板転位症例は関節円板後部結合組織の適応により症状・兆候が比較的短期間に軽減を示し,その大部分で良好な予後が期待できると言われている。その一方で,症状の持続あるいは悪化を示す症例も少なからず存在しており,痛みは長期化すると中枢の感作が生じることから,難治性へと移行すると治療はより複雑となる。したがって,早期の段階で難治化を予測することが可能となれば個々のリスクの多寡に応じた治療を行うことが可能となり非常に有益と思われるが,未だリスク因子は明らかとはなっていない。そこで,本申請研究では顎関節症症状の難治化のリスク因子を解明することを目的として,顎関節症が多因子疾患であることを考慮し,解剖学的要因だけでなく,精神心理学的要因や睡眠障害,睡眠時/起床時悪習癖などの要因を包括的に検証する解析モデルを用いた前向きコホート研究を行い,予後リスク因子を検討することを計画した。 解剖学的因子となる顎関節形態の評価について,令和4年度も引き続き信頼性高く顎関節構成組織を評価できるMR画像の評価基準ならびにその信頼性の検討を行った。すなわち,3名の評価者において一致度の低かった評価項目について評価基準の見直しならびにキャリブレーションを実施し,一致度の向上を図った。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
研究を遂行するにあたり,MR画像における評価基準の再検討が必要となったため
|
Strategy for Future Research Activity |
絞り込んだ候補因子と見直しを行ったMR評価基準を用いて,岡山大学病院顎関節症・口腔顔面痛み外来を受診した顎関節症患者を対象に規定の初期治療(認知行動療法,理学療法,薬物療法,スプリント療法)を施行し,8週間経過時に主治医により初期治療後の臨床症状の緩解の有無を判断し,初期治療の奏功/非奏功に関わるリスク因子を検討する予定である。
|