Project/Area Number |
20K18650
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
|
Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 57050:Prosthodontics-related
|
Research Institution | Asahi University |
Principal Investigator |
野田 恵未 (太田恵未 / 太田 恵未) 朝日大学, 歯学部, 助教 (00811043)
|
Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2025-03-31
|
Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
|
Budget Amount *help |
¥3,900,000 (Direct Cost: ¥3,000,000、Indirect Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2020: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
|
Keywords | 高解像度マノメトリー / 嚥下動態 / 口腔リハビリテーション / 義歯 / 咬合 |
Outline of Research at the Start |
摂食嚥下障害患者で歯の欠損のあるものは、嚥下機能を補助することを目的に義歯製作や咬合回復をしなければならない。本研究では、嚥下機能に優れた義歯の設計や製作のために、嚥下圧測定装置である高解像度マノメトリーを用い咬合や義歯が咽頭の嚥下動態に与える影響の評価方法を検討する。そしてEichner分類による咬合状態の違い、義歯装着あるいは非装着の状態、天然歯列群と義歯群の嚥下動態を定量的に比較解析を行う。
|
Outline of Annual Research Achievements |
咬合や義歯が嚥下時に果たす役割を明確に示すことは、摂食嚥下障害患者において歯科的アプローチの適応や治療方針を決定する際の基本的な指針となる。嚥下内圧計測装置である高解像度マノメトリー(High-resolution manometry;HRM)を用い、義歯や咬合状態が咽頭におよぼす影響を明らかにすることを目的とし、当概年は健常高齢者を対象に咬合支持分類ごとの比較を行い検討した。咬合支持域の分類であるEichner分類を用い、ClassA群とClassB群を対象に高解像度マノメトリーを用い解析比較を行った。計測項目は上咽頭部、中咽頭部、下咽頭部の最大内圧と圧持続時間、指定した範囲の積分値(圧力×距離×時間)を咽頭の収縮力の強さと表しているCI(Contractile Integral)では上中咽頭部と中下咽頭部で行った.ClassAの7名(70.3±6.2歳)とClassBの5名(68.4±5.4歳)の比較では計測項目で有意差は認められなかった.ClassA群とClassB群は咬合高径は変化せず、下顎位はほぼ安定しているため有意差がない可能性が示唆された。引き続きClassC群に関しデータを集め比較検討を行う。 また、2020年から2022年まで行っていた①天然歯列者と義歯装着者の嚥下動態の比較、②義歯装着と非装着による嚥下動態の比較に関する研究のデータをまとめ、義歯は咀嚼を支援するだけでなく、咽頭内圧に影響を及ぼす可能性があることを示唆し、論文の執筆を行い現在国際誌に投稿中である。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
COVID-19の感染拡大の影響計画通りに行えない状況が続いた結果、当初の計画よりも遅れたため、補助事業期間延長承認申請を行った。義歯が嚥下動態に及ぼす影響に関し、国際誌に投稿中であるが、咬合支持の分類の比較に関して、ClassC群の被検者数がないため、データの収集を行う。
|
Strategy for Future Research Activity |
ClassCの被験者を増やし、咬合支持の分類の比較検討に引き続き取り組む予定である。また、研究結果を総括し、論文執筆を随時行う。
|