Project/Area Number |
20K18702
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 57060:Surgical dentistry-related
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Research Institution | Sapporo Medical University (2022-2023) University of the Ryukyus (2020-2021) |
Principal Investigator |
宮本 昇 札幌医科大学, 医学部, 助教 (80749565)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,290,000 (Direct Cost: ¥3,300,000、Indirect Cost: ¥990,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2020: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
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Keywords | がん幹細胞 / ペプチドワクチン / 免疫療法 / HLA / 口腔がん / CTL / 口腔癌 / 癌幹細胞 |
Outline of Research at the Start |
代表者らのグループは、これまでに様々ながん組織・がん細胞のがん幹細胞に関する報告を多数行っている。それらのうちHLA-A24を標的としてペプチド配列まで同定している、がん幹細胞ペプチドについての口腔癌への応用を検討し、カクテルワクチンの作成に関する基礎的研究を行う。
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Outline of Annual Research Achievements |
がん治療が日々に進化し、選択肢も多様化している反面、がんの予防法はほぼ皆無である。がん組織の中にごく少数存在するがん幹細胞は、自己複製能、多分化 能、腫瘍形成能、更に化学療法、放射線療法に対する治療抵抗性を有することが明らかになっている。つまりがん幹細胞は、再発・転移・浸潤の根源であり、且 つアプローチ方法が非常に限定される亜集団として、再発予防を考える際に最も優先的に排除すべき細胞と考えられる。 申請者らは世界で初めて、がん幹細胞 「のみ」を標的とする治療法ががんの抑制に有効であり、かつ十分な条件であることを発表した。また、がんの発生前にがん幹細胞特異的なCTLが体内にあることによりその後の腫瘍形成が抑制される、つまりがん幹細胞を標的としたペプチドワクチンが再発予防に有効である点も発表している。 まずOR7C1遺伝子について解析を行った。RNAシーケンスデータベース解析を行ったところ、口腔がん組織において高い発現量を示した。口腔がん細胞をCD44マーカーにて分離したところ、がん幹細胞と非がん幹細胞の分離が可能であり、がん幹細胞集団においてOR7C1遺伝子が優位に発現していることを確認した。in silicoにてHLA-A24に発現が予測される OR7C1合成ペプチドを5配列作成し、これらの合成ペプチドを用いて末梢血PBMCを刺激した結果、特異的CTLの誘導が出来たものを1配列確認した。特異的CTLは 口腔がん幹細胞を特異的に認識、傷害した。また2つめの候補遺伝子「S」についても解析を行った。遺伝子Sは口腔がんのがん幹細胞と非がん幹細胞両者に同程度発現していた。遺伝子S由来の既存のHLA-A24特異的なペプチドワクチンを反応させ特異的なCTLを誘導したところ、特異的CTLはがん幹細胞と非がん幹細胞両者に同程度反応し、傷害性を示した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
本課題に関する2編目の論文を執筆中である
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Strategy for Future Research Activity |
追加の候補遺伝子、ペプチドに関して解析を行う
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