Project/Area Number |
20K18707
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 57060:Surgical dentistry-related
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Research Institution | Jichi Medical University |
Principal Investigator |
中野 崇文 自治医科大学, 医学部, 客員研究員 (80816653)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥3,900,000 (Direct Cost: ¥3,000,000、Indirect Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2023: ¥260,000 (Direct Cost: ¥200,000、Indirect Cost: ¥60,000)
Fiscal Year 2022: ¥390,000 (Direct Cost: ¥300,000、Indirect Cost: ¥90,000)
Fiscal Year 2021: ¥390,000 (Direct Cost: ¥300,000、Indirect Cost: ¥90,000)
Fiscal Year 2020: ¥2,860,000 (Direct Cost: ¥2,200,000、Indirect Cost: ¥660,000)
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Keywords | エナメル上皮腫 / エナメル芽細胞 / 細胞分化マーカー / サイトケラチン14 / アメロゲニン |
Outline of Research at the Start |
エナメル上皮腫の発生機序の解明や新たな治療法の開発が望まれるが、これまでに疫学的な研究は数多く行われているものの、腫瘍発生のメカニズムについての研究が十分であるとは言えない。 エナメル器に類似した構成細胞が腫瘍化するメカニズムを解明することが最も重要であり、まずエナメル器および構成細胞の発生、そして分化のメカニズムを解明していくことが必要不可欠である。 本研究では培養エナメル上皮細胞の円柱化を促す因子および細胞分化マーカーに注目し、エナメル芽細胞が正常に分化するメカニズムと腫瘍化するメカニズムを解明する基盤的研究を行う。
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Outline of Annual Research Achievements |
エナメル上皮腫において現在までに疫学的な研究は数多く行われているものの、腫瘍発生のメカニズムについての研究が十分であるとは言えず、エナメル上皮腫の発生機序の解明や外科的治療以外の新たな治療法の開発が必要とされている。 治療方法の確立のためにはエナメル器に類似した構成細胞が腫瘍化するメカニズムを解明することが最も重要であり、エナメル器および構成細胞の発生、そして分化のメカニズムを解明していくことが必要不可欠である。 本研究では前年度に引き続き、培養エナメル上皮細胞の円柱化を促す因子を含む細胞分化マーカーに注目し、エナメル芽細胞が正常に分化するメカニズムと腫瘍化するメカニズムを解明する基盤的研究を行った。ヒトのエナメル芽細胞は採取を行うことが非常に難しいため本研究ではラットを使用しているが、エナメル器構成細胞はラットでさえも解明されているとは言えず、それらを把握することが本研究の一歩である。 昨年度は、ラット新生仔から調整したエナメル上皮細胞を用いて、組織学的にエナメル器構成細胞および細胞分化マーカーの特定を行い、構成細胞および有効な細胞分化マーカーを把握し、組織学的な評価に加えて、遺伝子学的評価を行うことによって細胞マー カーの有効性を確認し、学術論文として報告を行った。それらの結果を踏まえて、次年度も継続して、培養エナメル上皮細胞の円柱化を促す因子や分化に関与する細胞マーカーに着目し、エナメル上皮腫の発生機序の一助となる腫瘍発生のメカニズムを追及する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
前年度に引き続いて、論文投稿したデータを基に組織学的にエナメル器構成細胞および細胞分化マーカーの特定および検討を行い、構成細胞、細胞マーカーの把握を継続した。遺伝子学的評価においても整合性を確認したものの、新たな知見および進展という意味では予想していたものよりも大きいものではなかった。よって上記区分と判断した。
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Strategy for Future Research Activity |
培養エナメル上皮細胞の円柱化を促す因子の追究を継続するにあたっては、エナメル器構成細胞および細胞識別の方法の構築がより一層必須となってくると考えられ、その点では論文投稿を行なったデータは今後重要になる考えられる。追加での適切な細胞分化マーカーの探索、エナメル器構成細胞およびそれらの細胞識別をより強固なものにしていく必要がある、引き続いて、エナメル芽細胞の正常な分化および腫瘍化に関するメカニズムを解明する予定である。円柱化に限定せずに、分化および脱分化に関連する成長因子等の追及も行うことを検討している。
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