Project/Area Number |
20K18794
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 57070:Developmental dentistry-related
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Research Institution | Tsurumi University |
Principal Investigator |
小林 冴子 鶴見大学, 歯学部, 助教 (90804534)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
Fiscal Year 2020: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
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Keywords | エナメル質 / 幼若エナメル質 / エナメル芽細胞 / 生理活性物質 / TGF-β / 上皮間葉転換 / TGFーβ / アメロゲニン |
Outline of Research at the Start |
歯の硬組織のひとつであるエナメル質の正常な形成メカニズムについて解明することは非常に重要である。本研究では特に、人体組織の発生や形成において重要な役割を担う生理活性物質の一つであるTransforming growth factor-β(TGF-β)に注目し、エナメル質形成過程におけるTGF-βの役割と機能について解明することを目的とする。複雑なTGF-βの動態を理解することを通じ、歯牙硬組織形成のメカニズムの知見を得るとともに、新たな歯科再生医療技術の構築を目指すものである。
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Outline of Annual Research Achievements |
研究は歯牙発生や形成において重要な役割を担う生理活性物質の一つであるTransforming growth factor-β(TGF-β)に注目し、エナメル質形成過程におけるTGF-βの役割と機能について解明することを目的とする。複雑なTGF-βの動態を理解することを通じ、歯牙硬組織形成のメカニズムの知見を得るとともに、新たな歯科再生医療技術の構築を目指すものである。 マウスおよびブタ永久歯歯胚より得られた幼若エナメル質試料を用いた実験にて、TGF-βアイソフォーム(TGF-β1,β2,β3)はぞれぞれ異なる様相を呈した。これまでのアポトーシス誘導およびエナメル上皮細胞の上皮間葉転換(EMT)への影響に加え、タンパク質動態について検討を行った。TGF-βは活性を調整された潜在型として合成分泌され、プロテアーゼなどによって活性型となることが知られているが、エナメルマトリックス内でこの活性に関与しているMMP-20およびKLKに対する影響を調べると、TGF-β1とβ3の間で異なる反応を起こす可能性を示した。またTGF-βは他のエナメルタンパクと結合して活性を維持している可能性を見出しているが、これまでの実験でタンパク質毎に結合能に差があることが分かっている。 今後、この活性の調節機構について確かな検証を行うため、hPDL-ALPシステムを用いた細胞活性実験および各実験の再現性について検討する。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
2022年6月-2023年4月まで産休・育休を取得しており研究の中断があった。同年5月より再開しているが、サンプリングをやり直す必要があり、試料の調達から機器の再セットアップ等に時間を要したため、計画に遅れが生じた。
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Strategy for Future Research Activity |
研究を再開するために生じた新たなサンプリングや機器の再設定は令和5年度にクリアとなったので、速やかに研究計画を遂行する。特にタンパク質動態を検証するためのウェスタンブロットや細胞実験、その再現実験を行う必要がある。また令和6年度を研究最終年度とするため、知見のまとめを行う。
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