Project/Area Number |
20K18836
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 57080:Social dentistry-related
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Research Institution | Kanagawa Dental College |
Principal Investigator |
佐々木 悠 神奈川歯科大学, 大学院歯学研究科, 助教 (50757200)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2021-03-31
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Project Status |
Discontinued (Fiscal Year 2020)
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Budget Amount *help |
¥4,290,000 (Direct Cost: ¥3,300,000、Indirect Cost: ¥990,000)
Fiscal Year 2021: ¥2,600,000 (Direct Cost: ¥2,000,000、Indirect Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 2020: ¥1,690,000 (Direct Cost: ¥1,300,000、Indirect Cost: ¥390,000)
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Keywords | 歯周病 / カカオ豆抽出物 / P. gingivalis |
Outline of Research at the Start |
歯周病は歯周炎を引き起こすだけでなく、歯周病原細菌が歯肉微小循環を通じ血管内に取り込まれ、血管内プラークを形成し動脈硬化などの生活習慣病の原因となる。抗酸化能を有すカカオ豆抽出物は、このような生活習慣病に改善効果があり、歯周病原細菌である Porphyromonas gingivalisのコラゲナーゼ活性を抑制する効果を持つことも明らかとなっている。しかし、カカオ豆抽出物が P. gingivalis による骨破壊や微小循環不全に対する明確なメカニズムは未だ解明されていない。よって、「カカオ豆抽出物の歯槽骨吸収抑制効果と歯肉の微小循環改善メカニズムに関する研究」を目的とし、本研究を行う。
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Outline of Annual Research Achievements |
カカオ豆抽出物は、Streptococcus mutans のグルコシルトランスフェラーゼ活性を阻害して細菌付着能の減少や Porphyromonas gingivalis (P. g )のコラゲ ナーゼ活性を抑制することが報告されている。また医学領域においては、ヒトの老化や生活習慣病、体内で発生する活性酸素種の酸化作用や高血圧症、アテローム性動脈硬化症にも有効であることが明らかとなっている。そこで、歯周組織を健全に保つ作用に着目し、歯周病原細菌であるP. g ATCC 33277に対するポリフェノール含有量の異なるカカオ豆抽出物であるCacao Bean Polyphenol Extract (CBP)およびHPカカオエキスPW-VE-R(PW-VE-R)の抗菌効果について検討を行った。 抗菌効果の測定は、P. g を各種濃度のCBP およびPW-VE-R に添加し、生菌数測定を行った。バイオフィルム形成は、P. g を円形カバーガラスに形成し、形成したバイオフィルムに対して、各種濃度のCBPおよびPW-VE-Rを添加し、蛍光顕微鏡にて観察した。活性酸素種の消去能は、各種濃度の CBPおよびPW-VE-RをESR法にて測定した。 CBPおよびPW-VE-RのどちらにもP. gに対する抗菌効果が認められ、P. gバイオフィルムにも明らかな殺菌効果が認められた。さらに、カカオ豆抽出物は、活性酸素種であるスーパーオキシドおよびヒドロキシルラジカルの消去能を有することが明らかとなった。また、歯肉上皮細胞への付着抑制効果も認められ、実験的歯周炎モデルでは、P. g 感染群と比較してカカオ豆抽出物を接種した群で骨吸収量抑制が認められた。 以上の結果から、カカオ豆抽出物は歯周組織破壊の改善効果を有することが示唆された。
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