Project/Area Number |
20K18869
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 58010:Medical management and medical sociology-related
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Research Institution | Osaka International Cancer Institute |
Principal Investigator |
森島 敏隆 地方独立行政法人大阪府立病院機構大阪国際がんセンター(研究所), その他部局等, がん対策センター 部長補佐 (10728893)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2023: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2020: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
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Keywords | ヘルスサービスリサーチ / リアルワールドデータ / DPCデータ / がん / 医療提供体制 / 医療の質 / 医療政策 / リスク調整 / がん登録 / リンケージ / 費用対効果 / 均てん化 |
Outline of Research at the Start |
1) 実験的臨床研究の実施が困難で、標準治療が未確立の患者集団のための観察研究発の治療エビデンスの創出 2) 地域・施設間の生存率の公正な比較のためのリスク調整モデルの開発 3) がんの致命リスクを細分化した併存疾患指数の開発 4) がん診療の均てん化と効率的な医療資源利用を両立する最適な資源配置のあり方の探求 5) 高額薬剤のリアルワールドの費用対効果分析
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Outline of Annual Research Achievements |
近年、保健医療介護分野全体を通して、複数のデータの連結(リンケージ)の必要性が論じられている。データベースを患者個人レベルで突合できれば意味のある情報がつながり、データ解析の幅が格段に広がる。本研究では、がん診断10年後の生死を99%追跡する大阪府がん登録データ(大阪府民の受けたがん診療を悉皆的に把握するレジストリ)と院内がん登録データ(がん診療連携拠点病院等が自施設のがん患者・診療情報を整理するためのレジストリ)とDPCデータ(わが国独自の医事管理データの一種)を連結したビッグデータを作成することにした。大阪府内の30以上の施設(すべて厚生労働省または大阪府指定のがん診療連携拠点病院等)から患者個人レベルで連結したデータを提供していただいて、データベースを構築した。 連結データを使って以下のような解析を行っている。1) がん診療の実態把握、地域/施設間の均てん化の評価と格差に関連する要因の探索、2) がん患者の長期生存率を地域/施設間で公正に比較できるような、ケースミックスの違いを緻密にリスク調整する、患者集団の標準化の手法開発、3) がん診療の均てん化と効率的な医療資源利用を両立する最適な資源配置のあり方の探求、4)臨床試験の実施が困難な患者集団(希少がん、高齢者、小児・思春期・若年成人、併存疾患を持つ患者等)のために、がん治療法と生存期間の因果関係を推論し、エビデンスを創出するリアルワールド臨床疫学研究、5)がん患者の社会的問題、がんサバイバー・緩和ケア・地域連携の議論に資する資料作成。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
研究協力病院の協力を得て、データベースの構築が完了した。データの利用・解析も行っている。しかし、研究遂行に想定以上の時間を要している。社会情勢を考慮して学会や研究会の参加を見送るなどの理由で研究成果の発表が遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
様々な分野の専門家とのインタラクションを加速して、社会や診療現場に切実で、かつ学術的にも重要な課題の研究遂行を強化する。国際的な視野も取り入れることによって、わが国のがん医療に内在する問題点を明らかにする。
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