Project/Area Number |
20K18952
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 58030:Hygiene and public health-related: excluding laboratory approach
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Research Institution | Osaka International Cancer Institute |
Principal Investigator |
中田 佳世 地方独立行政法人大阪府立病院機構大阪国際がんセンター(研究所), その他部局等, がん対策センター政策情報部 部長補佐 (50468279)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥3,900,000 (Direct Cost: ¥3,000,000、Indirect Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2023: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2020: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
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Keywords | 小児がん / AYA世代のがん / がん対策 / 国際比較 / 生存率 |
Outline of Research at the Start |
第3期がん対策推進基本計画において、小児、AYA世代(Adolescent and Young Adult:思春期と若年成人)のがん対策が掲げられているが、この世代におけるがんの実態は明らかではない。本研究の目的は、既存の統計データ、これから収集するアンケート調査結果を分析し、国や地域で行われる医療政策を継続的に評価するベンチマーク指標を作成することである。この指標を設定することにより、これまで評価困難であった、わが国の小児・AYA世代のがん患者が、どの地域に、どのくらい発生し、どのような治療を受け、患者や家族のニーズは何なのかを継続的に明らかにし、効果的ながん対策を講ずることが期待される。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、既存の統計データ、これから収集するアンケート調査結果を分析し、小児・AYA世代のがん医療の実態を把握するとともに、国や地域で行われる医療政策を継続的に評価するベンチマーク指標を作成することである。小児・AYA世代のがん医療の評価のために、3つの課題に取り組んでいる。4年目である2023年度は、昨年度に引き続き、取得したデータを解析し、論文作成、学会発表等を行った。 ①全国がん登録データを用いた、小児・AYA世代のがんの地域別罹患率、生存率の分析: 2021年度に入手した全国がん登録データを用い、小児・AYA世代のがんの国際分類別の罹患数・年齢調整罹患率、拠点病院(小児がん拠点・がん診療連携拠点)のカバー割合を算出し、国際学術誌Cancer Science誌(IF 5.7)で英文論文として発表した。その他、既存のがん登録データを用い、がんの記述疫学に関する論文作成や学会発表を行った。 ②小児がんのステージ・治療・再発に関する実態調査とその国際比較:大阪府、東京都内の9施設からステージ・再発情報付きの小児がんの匿名化データ(約1500例)を収集した。6つの固形腫瘍について、国際共同研究BENCHISTA studyへデータ提出(248例)し、155例について採用された。日本の5つの固形腫瘍のデータ(272例)について、ステージ分布や生存率をまとめ、国際小児がん学会(SIOP2024)に演題投稿した。 ③小児・AYA世代のがん患者のニーズ調査:2022年より対象地域を大阪府から近畿ブロックに広げ、20施設の多施設共同研究として調査研究を実施した。結果をまとめ、近畿ブロック小児がん医療提供体制協議会や、大阪国際がんセンターがん対策センターのHP、日本小児血液・がん学会学術集会等で公表した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
研究実施計画で設定した3つの課題について、概ね予定通り進捗することができていたが、論文作成・学会発表など、研究結果の公表についてはやや遅れが生じている。①全国がん登録のデータを分析し、小児・AYA世代のがんの罹患数・率・拠点病院のカバー割合を算出したが、罹患のみの解析にとどまったため、次年度は生存率も含め解析を進める必要がある。②小児がんのステージ・治療・再発に関する実態調査とその国際比較については、昨年度合計9施設からデータを収集し、国際共同研究にデータ提出したが、我が国の小児がん医療の評価のためには日本のデータを独自に分析し、発表する必要がある。③小児・AYA世代のがん患者のニーズ調査について、近畿ブロックに調査範囲を広げ実施しているが、小児がん医療の改善の実践のためには、引き続き集計結果を公表し、臨床現場へフィードバックする必要がある。
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Strategy for Future Research Activity |
3つのテーマの分析結果を論文や学会で公表し、様々な分野の専門家と議論することにより、小児・AYA世代のがん医療のベンチマーク指標と具体的な数値目標を設定する。国際的な視点も取り入れることによって、わが国の小児・AYAがん医療に内在する問題点を明らかにする。小児・AYA世代のがんの診療現場において切実で、かつ学術的にも重要な課題への研究を進める。
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