就労に必要な5スキルを視点とした「看護系発達障害傾向学生の支援プログラム」の作成
Project/Area Number |
20K19003
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 58050:Fundamental of nursing-related
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Research Institution | Yamaguchi Prefectural University |
Principal Investigator |
吉兼 伸子 山口県立大学, 看護栄養学部, 准教授 (30637137)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥2,470,000 (Direct Cost: ¥1,900,000、Indirect Cost: ¥570,000)
Fiscal Year 2023: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2022: ¥260,000 (Direct Cost: ¥200,000、Indirect Cost: ¥60,000)
Fiscal Year 2021: ¥520,000 (Direct Cost: ¥400,000、Indirect Cost: ¥120,000)
Fiscal Year 2020: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
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Keywords | 発達障害傾向 / 看護学生 / 就労のスキル / 看護師新人教育 / 病棟環境への適応 / 就労スキル / 就労支援スキル |
Outline of Research at the Start |
1.新人指導に携わるナースから、「発達障害傾向の新人看護師に起因する困りごととその対応について」の聞き取り課題の抽出と工夫を洗い出す。 2.看護教員に、「発達障害傾向学生の進路指導を行う上で、困りごととその対応について」の聞き取り、発達障害傾向学生の自己認識と職場選定の課題や工夫を洗い出す。 3.1から就労に必要なスキルの抽出と2から、就労支援に繋がるマッチングや進路指導の方法を抽出する。 4.抽出された内容の一般化のために200床以上の病院に対して質問紙調査を行う。 以上をまとめて発達臨床小児科医の監修を受けながら「発達障害傾向学生の就労支援マニュアル」を作成する。
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Outline of Annual Research Achievements |
看護学生の就労スキルは、文科省の看護実践能力を基盤として様々なスキルが示される。しかし、早期退職をした新人看 護師の退職理由は、それらスキルとは違う発達障害傾向の行動や態度の様相を呈している。本研究は、看護 教員が、看護学生のどのような就労スキル(社会人基礎力) と一次的社会化(社会の基本的なルール)を必須ととらえている かを明らかにし、実習を含む看護教育の示唆を得ることを目的とした質問紙調査を行った。対象は2023 年度 A 県高等看護学校教務主任協議会の看護教員 教育力 up 研修に参加した看護教員 134 名中、研究の趣旨に 賛同を得た68 名(回答率52%)である。。 結果として、以下が明らかになった。○一次的社会化を含む就労スキルで必要と思う項目は、「嘘をつかない」「適切な挨拶」「約束や期限を守る」等一次的社会化項目が上位。○看護師として「思考や観察」「看護技術」は項目のベスト20に入ってなかった。 今回、看護教員が全体的なスキルで必須と捉えた項目の半数 は、嘘をつかないや挨拶など「一次的社会化」の範疇である 。加えて、就労スキルや全体的なスキルの 上位項目に、看護の専門性を示す項目はなかった。つまり、 看護学生の就労のスキルに看護特有な項目はなかった。 新人看護師の孤立は、「この子何か態度が変」から始まり、 周囲の看護師の視点が集中し、徐々に同僚や同期看護師から の距離を取られ、孤立していく。殊に発達障害傾向のある看 護学生や新人看護師は、一次的社会化の暗黙のルールに弱い 1)。発達障害傾向の有無にかかわらず、患者および看護師へ 不快な感情を与えないように、一次的社会化を意識して教育 や具体的に指導(アドバイス)を行う必要がある。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
看護師の就労スキルの項目出しはできたが、一般化する調査を今後実施する予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
コロナウイルスの影響で遅れていた看護学生の就労スキルの要因を一般化する調査を行う。
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Report
(4 results)
Research Products
(3 results)