Project/Area Number |
20K19008
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 58050:Fundamental of nursing-related
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Research Institution | Japanese Red Cross College of Nursing |
Principal Investigator |
酒井 千恵 日本赤十字看護大学, さいたま看護学部, 助教 (80785395)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥3,510,000 (Direct Cost: ¥2,700,000、Indirect Cost: ¥810,000)
Fiscal Year 2023: ¥520,000 (Direct Cost: ¥400,000、Indirect Cost: ¥120,000)
Fiscal Year 2022: ¥520,000 (Direct Cost: ¥400,000、Indirect Cost: ¥120,000)
Fiscal Year 2021: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2020: ¥1,690,000 (Direct Cost: ¥1,300,000、Indirect Cost: ¥390,000)
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Keywords | 看護技術 / 触れるケア / 体位変換 / アフォーダンス / 看護学生 / nursing as an art / 看護技術教育 / Nursing as an art / Nuesing as an art |
Outline of Research at the Start |
本研究の目的は、看護において相手の身体に直接手を触れる行為を伴うケア(以下、触れるケア)とその習得プロセスを探求することを通じて、看護学生への基礎看護技術の教育を手順だけでなく、その場の状況性、自己と他者の存在様式、間身体性に基づくアートとして教育するためのモデルを構築することにある。これらの側面を含む触れるケアを探求するために、本研究ではアフォーダンスの観点を参考にし、①看護師と看護学生の比較から卓越した触れるケアに備わる諸条件の明確化、②看護学生の触れるケアの習得プロセスの明確化、③触れるケアの看護技術教育モデルの構築に取り組む。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究の最終目的は、看護において相手の身体に直接手を触れる行為を伴うケア(以下、触れるケア)とその習得プロセスを探求することを通じて、看護学生への基礎看護技術の教育を手順だけでなく、その場の状況性、自己と他者の存在様式、間身体性に基づくアートとして教育するためのモデルの構築を目指すことにある。本研究における触れるケアの技術項目は、看護学生を対象とした教育プログラムではじめに取り組む技術として、すべての安楽ケアを成り立たせ、基盤となる技術である体位変換を選択している。 令和3年度は、卓越した触れるケアに備わる諸条件の明確化を目標に、予備調査の分析と本調査の計画立案・検討を実施した。予備調査では、3種類の場面設定において、看護師および看護学生がベッド上での体位変換を模擬患者に実施している様子を観察し、インタビューを行った。予備調査の分析結果から、看護師と看護学生では体位変換のケアの在り様が異なることが明らかになり、この結果を本調査に生かす計画を検討した。 しかし、本調査は、新型コロナウイルス感染症の感染流行期を避ける必要があったこと、感染流行に伴う医療逼迫によって研究対象となる看護師の状況に配慮が必要であったこと等の理由から、本調査実施時期を見直し、令和4年度への実施に変更することとした。 令和4年度は、アフォーダンスの観点を用いて、本調査を遂行する予定であったが、育児休暇取得などの事情により、研究期間延長を申請し承認を得ているため、本調査の実施を延期している。しかし本調査では、研究対象者を増やし看護師と看護学生を比較分析をすることで、卓越した触れるケアに備わる諸条件を明確化できると考えている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
当初の計画において令和3年度は、予備調査の分析と本調査の実施を目標としていたが、本調査の検討に留まり、計画の遂行に若干の遅れが生じている。その理由は、予備調査の実施時期を令和3年度に繰り越したことと、アフォーダンスの観点という新たなアプローチによる分析に時間を要していることに加え、新型コロナウイルス感染症の第5波および第6波の流行による医療逼迫が起きたこと、さらに令和4年度に本調査を実施予定であったが、育児休暇の取得により研究期間の延長を申請しており、最初の計画よりも遅れが生じた。
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Strategy for Future Research Activity |
予備調査の結果から本調査の計画の方向性が明らかとなったので、令和5年度は研究期間の延長に伴い、研究計画を再度見直し、本調査の実施を行いたい。 当初の計画では、本調査の対象者を学部1~2年生としていたが、予備調査と同様に学部3~4年生まで対象者を広げる計画に修正することとしており、対象者を集めることが可能であるため、データ収集と分析に進みたい。この段階の後、看護学生の触れるケア習得プロセスに関する研究の段階に進む予定である。
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