Project/Area Number |
20K19051
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 58060:Clinical nursing-related
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
森 友洋 名古屋大学, 医学部附属病院, 主任理学療法士 (40865565)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥3,640,000 (Direct Cost: ¥2,800,000、Indirect Cost: ¥840,000)
Fiscal Year 2022: ¥520,000 (Direct Cost: ¥400,000、Indirect Cost: ¥120,000)
Fiscal Year 2021: ¥520,000 (Direct Cost: ¥400,000、Indirect Cost: ¥120,000)
Fiscal Year 2020: ¥2,600,000 (Direct Cost: ¥2,000,000、Indirect Cost: ¥600,000)
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Keywords | 小児がん / リハビリテーション / 小児血液がん / 運動課題 / 認知課題 / 化学療法 / ケモブレイン / 同時課題 |
Outline of Research at the Start |
小児がんには放射線療法や化学療法に感受性の高いものが含まれ、近年の治療効果の向上は著しい。一方、頭部の放射線治療や全身的化学療法は脳の発達や認知機能に影響を及ぼすことが知られており、治療後のリハビリテーションには身体運動機能に併せて認知機能に関する機能回復への介入が必要である。本研究では、小児血液がん患者を対象に、有酸素運動としてエルゴメーターの運動課題と年齢と学習能力に基づいた認知課題を同時に行うリハビリテーションプログラムを治療後早期から開始し、運動機能や認知機能の検査をがん治療前後に行い比較する。そして運動課題と認知課題をそれぞれ同時に行うことで認知機能の改善に導くことを明らかにする。
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Outline of Annual Research Achievements |
日本では年間 2,000人から 2,500人の子どもががんに罹患するとされている。小児がんには放射線療法や化学療法に比較的感受性の高いものが含まれ、近年の治療効果の向上は著しい。一方、頭部の放射線療法や全身的化学療法は脳の発達や認知機能に影響を及ぼすことが知られており、治療後のリハビリテーション(以下、リハビリ)には身体運動機能に併せて認知機能に関する機能回復への介入が必要である。本研究では、小児血液がん患者 100名を対象として、有酸素運動であるエルゴメーター等の運動課題と年齢と学習能力に基づいた認知課題を同時に行うリハビリプログラムを治療後早期から実施し、課題に取り組む前後における運動、認知評価をそれぞれ行い、その影響を明らかにすることを目的とする。 COVID-19の影響により場所を確保する必要のある6分間歩行試験から2分間歩行試験へ切り替えて病棟内で実施できる指標を用いて行うことを始めている。そうすることで検査症例数を増やすことができている。一方で、運動課題については、主にエルゴメータを使用して、負荷量の設定をBorg Scale10-13に加え、HRmax60%を超えないことを条件設定とすることで実施できている。認知課題については、まだ行えておらず、市販されている脳のトレーニング問題集を用いて行うことを検討している。 順次対象者に運動課題、認知課題をそれぞれ同時に行って効果検証を進める。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
本研究の進捗が遅れている理由には以下が挙げられる。 前年度同様、COVID-19の影響により、対象者の活動範囲制限がかかったため、6分間歩行から小スペースで行える2分間歩行へ変更して対応している。しかし、室内隔離の状況や、COVID-19の影響によりリハビリテーションを中断することになったりと、依然院内における制限により経時的な変化を捉えるに至らないことが多かった。 COVID-19による影響で関係者が集まって共有する機会にも制限があり、予定通りに進めることが困難であった。
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Strategy for Future Research Activity |
COVID-19の影響も徐々に緩和されつつあり、まずは同時課題の介入に留まらず、入院期間中の通常のリハビリテーション介入による認知機能への影響も検討していく。 さらに、本研究の目的を達成できるように、評価期間を長期的な変化のみを捉えるのではなく、化学療法ごとに評価を行うことでそれぞれのタイミングにおける比較検討を行い、入院中のリハビリテーションによる認知機能への影響を検証していく。
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