Project/Area Number |
20K19061
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 58060:Clinical nursing-related
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Research Institution | Nara Medical University |
Principal Investigator |
森脇 裕美 奈良県立医科大学, 医学部, 講師 (60735893)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥2,340,000 (Direct Cost: ¥1,800,000、Indirect Cost: ¥540,000)
Fiscal Year 2022: ¥520,000 (Direct Cost: ¥400,000、Indirect Cost: ¥120,000)
Fiscal Year 2021: ¥390,000 (Direct Cost: ¥300,000、Indirect Cost: ¥90,000)
Fiscal Year 2020: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
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Keywords | フットケア / 心臓血管外科 / 看護師 / 実態調査 / 足の形態 / 足の機能 |
Outline of Research at the Start |
過去15年間の転倒発生件数の第2位である心臓血管外科において、転倒の予防は不可欠である。特に高齢者においては転倒の要因は複数あるが、その中でも踝部から下の「足」の形態および機能との関連性が指摘されているものの明らかにされていない。またケアの報告も見当たらない。本研究では、心血管系手術を受ける高齢患者の術前の「足の形態や機能」、手術の影響による「足の機能」の変化およびケアの現状を明らかにすることとする。本研究を行うことで、心臓血管外科患者における足機能と形態が明らかになり、転倒との関連性を検討する一助になり得ると考える。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、心血管系の手術を受ける高齢患者に対する看護師のフットケアの実態と、周術期の足の形態および機能を経時的に明らかにすることである。 (研究1:令和2~3年度) 【目的】心臓血管外科病棟における看護師のフットケアの実施状況を調査し、今後の課題について検討した。【方法】大学病院2施設の心臓血管外科病棟の看護師に郵送式質問紙調査を実施した。【結果】質問紙の回収部数は30部、回収率は66%であった。フットケアの実施状況は、「足の状態の観察」と「保湿」が80%以上の実施率であった。実施率により分けた2群と看護師の経験年数5年未満と5年以上の2群間による有意な差は認めなかった。足の観察の内容としては、「皮膚の色調」、「創傷の有無」、「浮腫の有無」は90%以上を占めていたが、「胼胝鶏眼の有無」「感染徴候」「末梢の血行動態」「足の形状」については10%以下であった。【考察】心臓血管外科病棟の看護師のフットケアの実態について、足の「観察」の実施率は高かったが、主に下肢の術後に関連した「浮腫の有無」や「色調」の観察であり、生活習慣から起こる足トラブルに着目した観察やフットケアはほとんど行われていないことが明らかになった。 現在、研究2として心臓弁の手術を受ける高齢患者の術前および術後の足症状および機能の調査を行っている。現在、データ収集中であり5例の測定を終了した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
研究当初よりCOVID-19の影響で全体的に研究計画に遅れが生じている。また、現在データ収集中の研究2については、対象の疾患を検討する際、研究の結果に影響を及ぼす可能性が低い術式を考慮し、心疾患の中でも足に創部をつくらない「心臓弁」の手術を対象とした。そのため、データ数が限られていることもあり、目標症例数に時間を要している。
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Strategy for Future Research Activity |
引き続きデータ採取を継続し、可能な範囲で症例数を追加していく。2024年12月頃からは分析・論文執筆を進めていき、本課題の研究における最終年度としてのまとめを行っていく。
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