自律神経活動に着目したPostoperative Fatigueの定量化法の開発
Project/Area Number |
20K19075
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 58060:Clinical nursing-related
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Research Institution | Osaka Seikei University (2023) Osaka Aoyama University (2020-2022) |
Principal Investigator |
阿部 真幸 大阪成蹊大学, 看護学部, 講師 (90763516)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,290,000 (Direct Cost: ¥3,300,000、Indirect Cost: ¥990,000)
Fiscal Year 2022: ¥130,000 (Direct Cost: ¥100,000、Indirect Cost: ¥30,000)
Fiscal Year 2021: ¥520,000 (Direct Cost: ¥400,000、Indirect Cost: ¥120,000)
Fiscal Year 2020: ¥3,640,000 (Direct Cost: ¥2,800,000、Indirect Cost: ¥840,000)
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Keywords | 自律神経活動 / 疲労 / 倦怠感 / 術侵襲 / 離床 / 疲労、倦怠感 / 計測データの見直し / 機器操作の成熟 / 心拍変動解析 / 術後倦怠感 |
Outline of Research at the Start |
手術後に生じる疲労・倦怠感(Postoperative Fatigue:POF)は術後の症状の一つであり、術後長期に渡って続く苦痛だが、様々な要因が複合的に関与する捉えにくい上、致命的な症状ではないことなどから、客観的評価が少なく、見過ごされてきた問題であった。従ってPOFを定量化し、術後ケアにてPOFを考慮する意義を明確にできれば、さらなるQOLに寄与できると考える。 本研究ではPOFが自律神経活動と密接に関係しているとの仮説の下、POFを心拍変動解析(Heart Rate Variability:HRV)を用いて定量化する方法を開発することが目的である。
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Outline of Annual Research Achievements |
前向きなデータ採取が引き続き困難な状況であり、対象を心臓血管外科術後とし、術侵襲の大小で比較した場合のデータ採取計画の検討、及び結果を多角的に考察するための準備を進めた。 すでにモニター、あるいは記録されているデータの活用、後ろ向きの分析を主軸としながら、パイロット的に行っている研究結果からも、心拍変動データ以外に採取するべきデータを精査し、分析に備えた。特にフレイルついて、与える影響がFatigueも含めた術後の症状出現に影響を及ぼすことが予想されることから、比較あるいは条件を揃える材料として検討を進めた。 対象とする術式についても、低侵襲とされる術式においてFatigue同様、要因が「複合的」とされる症状の検討がどの程度されているのか、心臓血管外科術後に限らず文献検討を進めた。手術侵襲が自律神経系に与える影響、Fatigueがケアに限らず医療の課題としてどの程度捉えられているのか、海外文献を中心に検討した。概観すると、医療全体では治療過程でその症状の改善が一つの指標としては捉えられていることが分かった。しかしケアの対象としては、当初からの課題通り、普遍性などの面でより検討が必要と考えられた。今後のデータ分析後の考察材料として、引き続き準備をしていく。 一方で、分析方法の習熟のためのデータ測定および統計的分析も進めた。心電図モニターおよび統計解析ソフトを入手し、術後ではない健常な状態での計測を進め、当初計画に準じた分析を行った。実際の分析では比較対象がいずれも健常ではないため、それらとの比較・考察材料として活用していく。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
新型コロナウイルスの影響により、臨床でのデータ測定が進められなかったため。当初予定していた対象での術前・術後の計測が不可能となった上、データ予定数の減少が生じたため。また同様に、職務上の業務が繁忙になり、修正や変更に充てられる時間が減少したため。
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Strategy for Future Research Activity |
データ数が見込める分野に計画を変更した。臨床で行っているパイロット的研究も活用しつつデータを入手、後ろ向きの分析を進めていく。同時に、健常者でのデータ測定も行い、分析結果の考察材料として活用、結果の科学的な質を向上させる。いずれも同時並行で進めることで、推進をはかる。
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Report
(4 results)
Research Products
(1 results)