Project/Area Number |
20K19122
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 58060:Clinical nursing-related
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Research Institution | Naragakuen University |
Principal Investigator |
福原 啓太 奈良学園大学, 保健医療学部, 専任講師 (60831005)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2020: ¥1,690,000 (Direct Cost: ¥1,300,000、Indirect Cost: ¥390,000)
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Keywords | 統合失調症 / 陰性症状 / 情動表出の減少 / 感情表現 / 音声 / 感情 |
Outline of Research at the Start |
統合失調症はおおよそ100人に1人が発症し、感情の「理解」と「表現」の障害を含む多彩な症状により社会参加に制限をきたすことがある精神障害である。本患者が、円滑に社会参加、対人交流をするために感情の理解と表現の障害を改善することは重要である。本研究では、主に感情の表現についてとりあつかい、本邦における統合失調症患者の感情表現(音声と表情)における障害特性を明らかにする。また、社会参加に重要である対人交流技能を評価し感情表現能力との関連性を検証する。さらに、感情表現障害に対する治療可能性について確認する。
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Outline of Annual Research Achievements |
統合失調症患者の社会参加において、情動表出の減少は対人技能など社会参加へ不利に働く可能性が懸念される。陰性症状のひとつとして考えられる情動表出の減少について、統合失調症患者と健常者にどのような差があるのかを明らかにするために本研究を実施した。 統合失調症患者群23名と健常コントロール群23名が「幸せ」、「怒り」、「悲しみ」、「無感情」の感情表出を伴い音読した録音音声についてコンピュータによる音声解析を実施した。音声解析では、特定の短い文章ごとに、Inflection(声の高低の変化)、Intensity(声の大きさ)、Emphasis(声の強弱)、Speech Time(発話時間/発話の速さ)の変数を算出した。これらについて群間比較を実施した。また、申請者(2020)のデータと照らし合わせ、コンピュータによる音声解析と人間の聴覚で判断した感情の関連性についても検討した。 その結果、コンピュータ解析による群間比較では、全ての感情において、患者群の方が有意にIntensityが小さく、Speech Timeが長かった。つまり、患者群の方が、声が小さく、ゆっくり話していたということを意味した。 一方、Arousalの高い感情(「幸せ」、「怒り」)については、声の大きさが人の聴覚による感情の判断と関連していた。また、「怒り」については、早口で発話する方が「怒り」と判定され、「悲しみ」をうまく表現するには声の高低の変化が重要であることが示唆された。 これらの解析結果は、Social Skills Training(社会生活技能訓練)において、対人コミュニケーションの訓練に有用な示唆を与えるものと考える。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
新型コロナウイルス感染症拡大による影響で、予定通りのデータ収集が叶わなかった。また、学会発表や参加の機会を得ることができなかった。さらに、これらの影響を受け、本研究に費やすエフォートが低くなってしまった。 研究実績の概要に示す通り、46人分のデータ(一人あたり、16個の録音音声)を音声解析し、統計解析を実施した。令和5年11月に開催される国内学会にて、研究成果の一部を発表する予定としている。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は、現段階で解析が終了した部分については、学会発表で報告し、そこで得た指摘を取り入れ、論文の執筆を進めていく。 また、未解析のデータについて解析を進め、学会発表ならびに論文執筆を進める予定である。 さらに本年度得られた音声解析データと社会機能評価のスコアにおける関連性を検証する予定である。
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