Project/Area Number |
20K19154
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 58070:Lifelong developmental nursing-related
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Research Institution | Hyogo University |
Principal Investigator |
根本 順子 兵庫大学, 看護学部, 准教授 (00826258)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥2,470,000 (Direct Cost: ¥1,900,000、Indirect Cost: ¥570,000)
Fiscal Year 2022: ¥390,000 (Direct Cost: ¥300,000、Indirect Cost: ¥90,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2020: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
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Keywords | 看護基礎教育 / 看護教員 / 生命倫理 / 感受性 / 小児看護 / p4c / p4c / p4c |
Outline of Research at the Start |
医療技術の発展に伴い生じる生命倫理の問題により、小児看護の現場では明確な答えのない問いに直面する場面が増加している。しかし、看護基礎教育において生命倫理に関する十分な教育がなされているとは言い難い。 本研究では、まず看護基礎教育における生命倫理教育に関する国内外の先行研究を整理する。加えて、日本国内の小児看護教員へのインタビューとアンケート調査から、生命倫理に関する感受性を高める教育の現状と課題を明示する。 その上で、教育学分野における「対話による探求の授業(p4c)」実践の実地調査を行い、小児看護学の授業への導入の可能性と意義について考察することを目的とする。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、現在の看護基礎教育において、生命倫理に関する教育の機会とその教授方法が十分なものであるのか、看護基礎教育への「対話による探求の授業」と呼ばれるp4c(philosophy for children:子どもの哲学)の導入が、生命倫理に関する感受性を育む教育方法として適応するのではないか、という2つの問を探求するものである。この1年間の主な活動は、①前年度に実施した看護系大学で小児看護を担当している教員へのウエブアンケート(自由記述式)の結果の分析、②上記の分析結果をまとめ、英語論文として国際ジャーナルへの発表、の2点である。 全国の小児看護領域の教員へのアンケートの結果、看護基礎教育(小児領域)において生命倫理を取り上げることの意義として、①子どもの権利を尊重した看護と生命倫理教育、②子どもにとっての最善の利益を追求した看護を教育することを重視し教育実践していることが明らかになった。また、生命倫理の授業について、①理論と実践の統合のためのケーススタディの活用の難しさ、②考え続けることと感受性を高めることの大切さといった、授業手法の困難さを抱えていることが明らかになった。 Junko Nemoto, Chikage Kubota, Yukiko Yoshikawa,(2024) Challenges of Bioethics Education in Pediatric-Basic Nursing Education: A Faculty Perspective-. Health, 2024, 16, 105-117.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
2020年度春より、コロナ禍の影響を受けp4c実践が休止された。また、病院実習を担当するにあたり行動制限があり、p4c実践の視察を実施できなかったことが、遅れの主な原因である。 また、職場内の人事異動等の影響で業務が多忙となったことにより、研究のための時間を確保することが困難であったことも理由の一つである。
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Strategy for Future Research Activity |
本研究は、看護基礎教育において生命倫理に関する感受性を高めるために、p4cの導入が有効であるか、または導入は可能であるかを考察することが目的である。また、看護教員へのアンケートの結果は、自由記述から多くの示唆を得ることが出来るため、更なる分析を行っていく必要がある。 そのため、p4c実践の視察の機会を確保することと、看護基礎教育への導入の可否について考察することを進めていきたいと考えている。
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