Elucidation of the mechanism of fatigue in COPD patients and new intervention strategies for respiratory care and rehabilitation
Project/Area Number |
20K19241
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
|
Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 58080:Gerontological nursing and community health nursing-related
|
Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
沖 侑大郎 神戸大学, 保健学研究科, 特命助教 (40809240)
|
Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
|
Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
|
Budget Amount *help |
¥3,770,000 (Direct Cost: ¥2,900,000、Indirect Cost: ¥870,000)
Fiscal Year 2022: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2021: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2020: ¥2,470,000 (Direct Cost: ¥1,900,000、Indirect Cost: ¥570,000)
|
Keywords | COPD / 疲労感 / 呼吸ケア・リハビリテーション / 慢性呼吸不全 |
Outline of Research at the Start |
慢性閉塞性肺疾患(COPD)の多くに中等度および重度の疲労感が存在するが,本邦における疾患特異的尺度はなく,疲労感の関連因子についても明らかにされていない.COPD患者の疲労感の関連因子の特定,さらには疲労感軽減に着目した呼吸ケア・リハビリテーションの新たな介入戦略の開発が求められる. 本研究では,COPDにおける疲労感の疾患特異的尺度の日本語版を作成し,信頼性と妥当性を検証する.また,認知機能と睡眠状況に着目し,疲労感の関連因子を検討していく.それらの研究成果から,疲労感軽減に着目した呼吸ケア・リハビリテーションのプログラムを考案し,介入試験により有効性を検証していく.
|
Outline of Annual Research Achievements |
慢性閉塞性肺疾患(COPD)の多くに中等度および重度の疲労感が存在すると報告されているが、疲労感の関連因子についても明らかにされていないのが現状である。疲労感は、社会参加やセルフマネジメント能力にも影響を与え、患者の負担を増大させてしまう。さらに予後に最も大きな影響を与える身体活動量にも影響を与えることから、COPDにおける疲労感の関連因子や発生機序の解明は喫緊の課題である。 2022年度は、地域高齢者203名に対し、集団の運動療法を中心とした多因子介入の無作為試験が終了した。その結果、 疲労感の評価指標であるChecklist Individual Strength (CIS)における合計点、集中力、身体的活動性の項目において、介入群で有意差をもって改善を認めた。また、呼吸筋力である最大呼気圧(PEmax)と最大吸気圧(PImax)においても、介入群で有意差をもって改善を認めた。その一方でサブグループ解析において、①COPD該当者、②呼吸筋サルコペニア該当者、③Preserved Ratio Impaired Spirometry(PRISm)該当者のみでは、疲労感および呼吸筋力いずれも両群で有意差を認めなかった。該当者が少数であった影響も考えられるが、運動内容や負荷量など今後の研究発展に向けての新たな検討事項となった。また、病院外来COPD患者を対象に疲労感、筋力低下、運動耐容能低下に関するバイオマーカーの有用性を明らかにすることを目的に横断および観察研究のリクルート準備を進めていたが、新型コロナウイルス感染拡大の影響を大きく受け、研究協力施設における外来診療やデータ測定の制限により、具体的な成果として報告できる結果は出ていない。現在は、順次症例登録を再開している。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
2022年度において、健常地域在住高齢者に対する運動療法を中心とした介入により、自覚的疲労感の改善を認めることを明らかにした。新型コロナウイルス感染症拡大により、協力施設における研究活動及び対象者リクルートに大きな制限が出たため、2022年度の計画に大幅な遅れが生じた。現在、病院外来COPD患者を対象に疲労感、筋力低下、運動耐容能低下に関するバイオマーカーの有用性を明らかにすることを目的に横断および観察研究を再開している。また、疲労感軽減に向けた新たな介入戦略として、Virtual Realityを使用した予備実験も並行して実施している。
|
Strategy for Future Research Activity |
現在、病院外来COPD患者を対象に疲労感、筋力低下、運動耐容能低下に関するバイオマーカーの有用性を明らかにすることを目的に横断および観察研究を再開しており、本研究へのエフォートを増やしていく。現在進行中の横断および観察研究により、COPD患者における疲労感、筋力低下、運動耐容能低下の関連を示すバイオマーカーの有用性を明らかにすることで、非侵襲で簡便に疲労感、筋力、運動耐容能を評価できる可能性があるため、その結果も考慮しながら、疲労感軽減に向けた介入戦略案を検討していく。
|
Report
(3 results)
Research Products
(6 results)