Budget Amount *help |
¥3,900,000 (Direct Cost: ¥3,000,000、Indirect Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,820,000 (Direct Cost: ¥1,400,000、Indirect Cost: ¥420,000)
Fiscal Year 2020: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
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Outline of Annual Research Achievements |
研究3年目にあたる本年度は,昨年度に実施した質問紙調査の再分析を実施した.調査は全国の長期ケア施設に所属する専門職,ならびに自宅で認知症のある方の介護を行っている家族を対象として実施した.有効回答数の247件を分析対象とした.研究協力が得られた対象者247名の内訳は、専門職が,介護職・福祉職178名,看護職39名,家族が30名であった. 大切な方と死別をされた認知症のある方への支援マニュアルの有無に関しては,専門職の7.4%が「ある」,92.6%が「ない」と回答した.「支援マニュアルなど,参考になるものがあると良いと思うか」の問いに対しては,8割以上の専門職が,マニュアルなどがあると良いと回答した.マニュアルの希望に関して経験年数や職種,施設区分などによる有意差は見られなかった.一方,死別支援の情報媒体などに関して,インターネット,冊子や書籍(以下,本),講演会や研修会(以下,講演会)のどの方法を利用したいかに関しては,専門職は,本84.8%,インターネット84.3%,研修会80.2%であった.多重比較では,インターネットの項目において,経験年数11-20年の者よりも1-10年の者の方が,利用したいと回答した者が多く,有意差が見られた.また,t検定における,施設と居宅の比較では,施設に所属の専門職の方が,居宅に所属の者よりもインターネットを利用したい,と回答しており,有意差(p < 0.05)を認めた.一方,家族は,本85.8%,研修会82.1%,インターネット64.3%という回答であり,インターネットには誤った情報が多いため利用したくない,といった回答も見られた.また,講演会などには行きたいが,介護で手一杯のため外出が困難である,との回答が見られた.これらの結果より,専門職も家族も,支援マニュアルや情報を必要としているが,アクセスビリティのある媒体を検討していく重要性が示唆された.
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