Project/Area Number |
20K19253
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 58080:Gerontological nursing and community health nursing-related
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Research Institution | Tohoku Fukushi University |
Principal Investigator |
浮田 徳樹 東北福祉大学, 健康科学部, 講師 (00845993)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥3,770,000 (Direct Cost: ¥2,900,000、Indirect Cost: ¥870,000)
Fiscal Year 2023: ¥390,000 (Direct Cost: ¥300,000、Indirect Cost: ¥90,000)
Fiscal Year 2022: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2021: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2020: ¥1,950,000 (Direct Cost: ¥1,500,000、Indirect Cost: ¥450,000)
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Keywords | 車椅子 / シーティング / 圧力分布計測 / アンケート調査 / 意識調査 / 下肢位置 / 上肢の操作性 / 圧力分布測定 / 医療従事者 / 他職種の視点 / 座位姿勢 / 上肢操作 / 指導指針 |
Outline of Research at the Start |
病院や施設、在宅場面において、車椅子に乗車したまま食事やレクリエーション、趣味活動等の生活行為を行う様子は散見されるが、その際に足の位置取りにまで配慮や注意が向けられることは少ない。車椅子座位においても、一般的な座位と同様に、足底がしっかりと接地することや活動しやすい足の位置は、手を使った車椅子上での活動を担保する土台になり得ると仮定できるが、足の位置が車椅子上での上肢操作性に及ぼす定量的な結果は明示されていない。本研究では、車椅子座位時の下肢位置が上肢操作性に及ぼす特性を量的な基準で明示し、利用者にとって上肢活動が行い易い車椅子座位における下肢位置の指導指針を提言することを目指す。
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Outline of Annual Research Achievements |
2023年度は、前年度に感染症対策の観点から実施が遅延していた研究協力施設内の実際に車椅子を利用中の高齢者を対象とした研究を再開し、合計32名のデータを収集した。収取データについては、分析を行い、体幹機能の差が下肢の位置の違いにより上肢機能のアウトカムに影響を及ぼす可能性について新たな知見を得てきている。現時点で得られた知見や健常者研究を通じた全体的な内容から得られた成果については、招聘を受けた第39回日本義肢装具学会学術大会にて「上肢作業効率向上のためのシーティング方策」として内容を成果報告していることに加え、各種依頼セミナーの中で成果については報告をしている。また、2021-2022年度に実施した健常者を対象とした研究結果は、英雑誌(Disability and Rehabilitation Assistive Technologyなど)に投稿済みで査読中であるが、受理には至っていない状態である。 2024年度は、2023年度にデータ収集を行った高齢者実験の結果を再度見直しながら、必要に応じてデータ数を追加しながら、最終的な研究成果を論文化し、成果報告をしていくことを中心に活動していく予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
健常者を対象とした成果報告については、2023年4月より国際誌での査読が開始されたが、未だ受理に至っていない。高齢者を対象とした施設内での研究介入結果は、当初の仮説が否定される形のデータとなったが、新たな知見を得られている状況である。アンケートおよび健常者・高齢者実験を通して、具体的な下肢位置の指導指針の作成を行うためには、継続して下肢位置と上肢機能の関係性を精査する必要があり、当初企画していた全体の進捗としては遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
2024年度は、高齢者を対象としたデータ収集を締めくくり、健常者および高齢者データの論文発表を進める予定としている。高齢者データについては、当初の仮説と異なる結果が示されているため、新たな切り口での新知見を中心に解析を継続していく予定である。最終成果物として予定していた下肢位置指導指針の作成等については、どのような形で実現していくかを要検討していく。
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