がん終末期ケアを担う訪問看護師のピアサポートプログラムの開発
Project/Area Number |
20K19258
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 58080:Gerontological nursing and community health nursing-related
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Research Institution | Nagoya University of Arts and Sciences (2021-2023) Gifu Shotoku Gakuen University (2020) |
Principal Investigator |
森 京子 名古屋学芸大学, 看護学部, 講師 (90453084)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
Fiscal Year 2022: ¥520,000 (Direct Cost: ¥400,000、Indirect Cost: ¥120,000)
Fiscal Year 2021: ¥390,000 (Direct Cost: ¥300,000、Indirect Cost: ¥90,000)
Fiscal Year 2020: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
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Keywords | がん終末期 / 訪問看護師 / 看取り / ピアサポート |
Outline of Research at the Start |
本研究は、今日わが国においてがん終末期患者の在宅療養への移行に伴い、在宅での看取りが増える中で、喫緊の課題である看取りを経験した訪問看護師に対する支援体制の整備のための基礎的研究である。本研究では、がん患者の看取りに関わる訪問看護師が求めるサポートの内容を明らかにし、どのような方法が有効であるのかを検討し、がん終末期ケアの担い手である訪問看護師を対象とした、わが国独自のピアサポートプログラムの開発を行う。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、がん終末期ケアを担う訪問看護師のピアサポートプログラムを開発することを目的とした。 第1段階として、がん終末期ケアを担う訪問看護師に対するサポートに関する文献検討を行い、がん終末期ケアの中でも看取りに伴う悲嘆の積み重ねが訪問看護師の自己効力感を低下させ、ケアの質の低下やバーンアウトにつながると示唆を得た。これを踏まえ、がん終末期ケアの中でも「看取り」に焦点をあて訪問看護師に対するインタビュー調査を行い、がん終末期療養者の看取りに関わる訪問看護師が受けているサポートと必要とするサポートの内容を明らかにした。また、がん終末期療養者の看取りを経験した訪問看護師にとって有効な振り返りに関する示唆を得た。 第2段階として、ピアサポートプログラムを構成する要素を抽出した。それは、【看取りの経験の振り返り】、【看取る看護師の自己効力感の保持】に関する各8項目、【看取りケアの質向上】、【看取りを支えるチームの醸成】に関する各10項目の計36項目で構成されることを明らかにした。 最終年度は、より臨床にとって有益なプログラムを開発するために質問紙調査を追加で計画し、ピアサポートの現状と自己効力感の関連性を明らかにした。ピアサポートの現状として、訪問看護師が主治医やケアマネージャーなど多職種との関係を構築し、看取りを支えるチームの醸成に積極的に取り組んでいることが示された。その一方で、所属施設外において看取りの経験を振り返ることや、看取りケアの質向上に係る取り組みは十分とは言い難い現状が示された。また、ピアサポートの実施状況と自己効力感との関連では、「週に1回程度,看護師間でケース検討を行い患者・家族との物語を語り合う」ことや、「所属施設外の訪問看護師と互いの看取りの看護実践を肯定する」こと等が関連していた。また、これまでの研究成果を統合し、ピアサポートプログラムの草案を作成した。
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Report
(4 results)
Research Products
(9 results)