Project/Area Number |
20K19401
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 59010:Rehabilitation science-related
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Research Institution | Reiwa Heath Sciences University (2022) International University of Health and Welfare (2020-2021) |
Principal Investigator |
玉利 誠 令和健康科学大学, リハビリテーション学部, 教授 (80786145)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥4,290,000 (Direct Cost: ¥3,300,000、Indirect Cost: ¥990,000)
Fiscal Year 2022: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2021: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2020: ¥2,600,000 (Direct Cost: ¥2,000,000、Indirect Cost: ¥600,000)
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Keywords | 半側空間無視 / 能動的注意 / 受動的注意 / structural connectivity / functional connectivity |
Outline of Research at the Start |
脳卒中患者が呈する半側空間無視に対する新たな評価法とリハビリテーション法を開発することを目的に,半側空間無視の病態基盤と考えられる2つの注意機能(能動的注意と受動的注意)の協調性を評価し得る新たな機器を開発する. また,開発機器を用いて半側空間無視患者の両注意の協調性の特徴を明らかにするとともに,脳内の構造的及び機能的ネットワーク解析により,脳損傷との関係性を神経学的メカニズムの観点から解明する.
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Outline of Annual Research Achievements |
半側空間無視の病態基盤として、2つの注意機能(能動的注意と受動的注意)が重視されている。能動的注意は空間に対する意図的な注意機能であり、受動的注意は外発的に生じた刺激に反応する注意機能であると考えられており、正常人は両注意機能が協調的に機能していると考えられている。現在、能動的・受動的注意機能をそれぞれに評価し得る機器は存在するものの、両者の協調性を評価し得る機器は存在せず、また、脳の構造的および機能的ネットワークとの関連についても不明な点が多い。そのため、本研究では、能動的注意と受動的注意の協調性を評価し得る評価課題の開発を目指すとともに、脳の構造的および機能的ネットワークとの関係について検討することを目的とする。 これまで、[研究1]として、能動的および受動的注意の協調性の評価を目的とした課題を修正し、VRゴーグルを使用した視線追跡のみで評価可能とするアプリケーションを開発した。また、当該アプリケーションを用いて健常若年成人を対象としたプレテストを実施し、視覚刺激の呈示範囲や速度について検証を行った。その後、[研究2]として、通所リハビリテーションを利用する高齢者30名を対象に計測を行い、開発課題(アプリケーション)を用いた各定量値の正常範囲について検討した。さらに、[研究3]として、脳卒中後に半側空間無視を呈する患者を対象とした調査を実施する前段階として、特徴的な脳卒中患者3例を対象としたプレテストを行い、開発課題(アプリケーション)の実施に操作的な問題がないことを確認した。現在、脳卒中患者を対象とした開発課題を用いた検査を進めているとともに、対象者の脳内ネットワークを解析するためのMRI撮像条件(構造画像・機能画像)の修正を行っている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
新型コロナウィルス感染症の影響により、患者を対象としたデータ収集やMRI画像解析のための撮像条件の設定などを実施できない期間が続いたため、開発課題の検証を終えたものの、患者データの収集が困難であった。
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Strategy for Future Research Activity |
新型コロナウィルス感染症の影響を見ながら、脳内ネットワーク解析のためのMRI画像の撮像条件の確認を進めており、現在、ほぼほぼ決定したところである。今後、最終確認を行い、患者を対象とした開発課題の検査とMRI画像の収集を進めていく予定である。
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