心臓手術前のHMB投与による、周術期身体機能改善ならびに予後改善効果の検証
Project/Area Number |
20K19447
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 59010:Rehabilitation science-related
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
小川 真人 神戸大学, 医学部附属病院, 理学療法士 (70787192)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥3,380,000 (Direct Cost: ¥2,600,000、Indirect Cost: ¥780,000)
Fiscal Year 2022: ¥520,000 (Direct Cost: ¥400,000、Indirect Cost: ¥120,000)
Fiscal Year 2021: ¥390,000 (Direct Cost: ¥300,000、Indirect Cost: ¥90,000)
Fiscal Year 2020: ¥2,470,000 (Direct Cost: ¥1,900,000、Indirect Cost: ¥570,000)
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Keywords | HMB / リハビリテーション栄養 / 心臓リハビリテーション / 心臓外科手術 / プレハビリテーション |
Outline of Research at the Start |
日本は超高齢社会により、心臓手術対象患者も高齢化している。そのため高侵襲である心臓手術後の身体機能低下が大きな問題となっている。 近年、ロイシン代謝産物であるβ-hydroxy-β-methylbutyrate (HMB)による筋肉量改善効果、組織修復効果が注目されている。 本研究の目的は、高齢心臓外科患者における手術前からの積極的なHMB経口投与による新たな栄養介入が術後身体機能低下の抑制ならびに術後合併症の減少効果について検証することである。
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Outline of Annual Research Achievements |
日本は、超高齢社会により心臓手術対象患者も高齢化している。そのため高侵襲である 心臓手術後の身体機能低下が大きな問題となっている。そこで本研究の目的は、高齢心臓外科患者における手術前からの積極的なβhydroxy-β-methylbutyrate (HMB)経口投与による新たな栄養介入が術後身体機能低下の抑制ならびに術後合併症の減少効果について検証することである。このHMB投与による影響を明らかにすることで、術前の栄養療法の標準化を図ることができ、かつ効果的なリハビリテーションの提供、患者の健康関連QOLの改善に大きく寄与すると考えられる。 現時点で、心臓手術患者患者44名をリクルートし、介入群22名と対照群22名にランダムに割り付けを行い、研究が進行中である。骨格筋量、6分間歩行距離、身体活動量、握力、膝伸展筋力、QOL(SF-36)、採血データを評価項目とし、baseline(開始前)、手術直前、手術後2週後に評価を実施している。本研究は中間解析は行わない予定であるため、統計解析は実施していない。 また、心臓手術患者の栄養とリハビリに関する予備研究を進めている。フレイル患者は非フレイル患者と比較し、有意に栄養状態が低下しており、術後合併症が高率であり、また術後嚥下障害の発症率も有意に高率であった。さらに、嚥下障害を発症すると、術後の栄養状態も悪化し、長期的な予後も悪化することを明らかとした。これらの結果は、英文誌に採択され、掲載されている。これらの予備調査の結果から術前のフレイル評価、ならびにフレイルへの介入、さらには周術期の嚥下障害のスクリーニングを含めた管理・リハビリテーションの必要性が示された。今後HMB経口投与による栄養介入によるフレイル、身体機能改善効果について検討を行っていく。さらに栄養状態と口腔状態、並びに身体機能の関係性も検討しており、結果を解析中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
研究期間内に研究対象として、対照群100名、介入群100名、合計200名のリクルートが必要であるが、当年度にリクルートできた研究対象が、介入群22名、対照群22名、合計44名にとどまっている。その理由として、当院に紹介された心臓手術患者のうち、本研究の対象となる術前に2週間から4週間のHMB介入できる期間を確保することができる患者が少なく、研究から除外となってしまった患者が多かったこと、また、腎不全、肝不全などの重複疾患を有する患者が増加し、本研究から除外される患者が多かったこと、COVID-19蔓延に伴い、診療業務が影響を受けたことが挙げられる。 また、影響介入で用いる食品がCOVID-19による影響で供給が滞っており、現在入荷の窓が立っていない。代替案も含め検討している状況である。
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Strategy for Future Research Activity |
令和5年度も引き続き対象者をリクルートし、対象者を確保できるかが課題となる。関係診療科とさらに密に連携をとり、対象者のリクルートを推進していく予定である。 新型コロナウイルス感染症の拡大に伴い、研究施設において入院制限などの処置がされた場合は、リクルート期間を予定よりも延長し、データベース構築を行うことも検討する。これに伴い、予定していた研究期間がずれ込むことが予想される。その一方で、仮説生成の横断的解析や副次的検討について、暫定的なデータを用いて解析を進めて成果発信に繋げる予定であり、予備研究は実施中である。 さらに、心大血管患者における栄養状態、フレイルに着目し、入院中さらには退院後の日常生活活動や再入院、心血管イベントの有無などの予後について長期的に検討をしていく予定である。
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Report
(3 results)
Research Products
(47 results)
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[Presentation] 本邦における循環器疾患の肥満とやせが予後,ならびにADL, 医療費に与える影響2023
Author(s)
小川 真人, 吉田尚史, 中井, 陸運, 金岡幸嗣朗, 住田 陽子, 金島 侑司, 江本拓央, 斎藤克寛, 山本裕之, 酒井 良忠, 廣田 勇士, 小川渉, 岩永善高, 宮本恵宏, 井澤和大, 平田 健一
Organizer
第87回日本循環器学会学術集会
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[Presentation] 急性大動脈解離手術例における周術期の骨格筋量変化~術前栄養状態が及ぼす影響~2020
Author(s)
小川真人, 井澤和大, 小林成美, 坪井康典, 小槇公大, 濱口真理, 松本健, 大西宏和, 今村愛生, 吉田尚史, 酒井良忠, 平田健一, 岡田健次
Organizer
第26回日本心臓リハビリテーション学会学術集会
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[Presentation] TAVI患者における低栄養状態は術後リハビリテーションを遅延させる2020
Author(s)
小槇公大, 小林成美, 井澤和大, 坪井康典, 小川真人, 桶本翔吾, 濱口真里, 吉田尚史, 脇田久美子, 酒井良忠, 平田健一
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第26回日本心臓リハビリテーション学会学術集会
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[Presentation] 重症大動脈弁狭窄症に対する外科的大動脈弁置換術の術前frail評価の有用性2020
Author(s)
濱口真理,小川真人,井上武,大村篤史, 山中勝弘, 中井秀和, 村上優, 辻本貴紀, 松尾二郎, 河野敦則, 井上大志, 長命俊也, 岡田健次
Organizer
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