がん患者の前向きな生活適応へレジリエンスを高める心理支援と運動介入方略の開発
Project/Area Number |
20K19456
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 59010:Rehabilitation science-related
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Research Institution | Saitama Prefectural University |
Principal Investigator |
小泉 浩平 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 助教 (60867274)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥3,250,000 (Direct Cost: ¥2,500,000、Indirect Cost: ¥750,000)
Fiscal Year 2022: ¥390,000 (Direct Cost: ¥300,000、Indirect Cost: ¥90,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2020: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
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Keywords | レジリエンス / 不安 / 身体活動量 / がん / 心理学的支援 / 運動療法 |
Outline of Research at the Start |
がん患者は, 長期に渡り高ストレス状況下にさらされるため, 不安気分, 抑うつ症状を呈しやすく, 行動が低減し, 身体活動量は低下する. がん患者の前向きな生活を支援するには, 心理-身体活動に配慮したリハビリテーションが実施される. ストレス対処の概念にある“レジリエンス”は, 自己の心身恒常性保持を図ることである. がん患者のレジリエンスを高めることは, ストレスを低減し, 活動量を増大させ, 前向きな生活適応に向けたリハビリテーションの役割である. 本研究は, がん患者の身体活動量とレジリエンスの関係を明らかにし, レジリエンスを高める心理的支援および運動介入方略の効果検証を目的とする.
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究では,がん患者の前向きな生活を支援するため,ストレス対処の概念にある“レジリエンス”を強化し,心理-身体活動に配慮したリハビリテーションの開発をすすめている. 本年度は,レジリエンスを効果的に高める手法であるマインドフルネス・トレーニング(MT)による介入効果検証をすすめた.現時点まで取得したデータの解析では,MTに加え,運動療法を組み合わせた強化治療の効果を,レジリエンススコア,心理とストレス応答(交感/副交感神経活性),身体活動量により対象治療群を設定し比較検証した.結果は,強化治療群のレジリエンススコアは成人平均帯域へ向上を認めた.心理スコアに差を認めなかったが,強化治療群の交感神経活性が正常帯域で推移した.身体活動量は一定の拡大を認めたが,強化治療に由来するかは課題が残った.これら結果からは,MTによる瞑想や呼吸法は,否定的な感情や感覚を受容する心理的プロセスを経た結果,レジリエンスを高める効果を推察した.ただし,本結果は,レジリエンススコアの違いによる介入効果は未検証であり,心理および自律神経活性がスコアによって反応が異なるかは継続した検証を要する.また,身体活動量に関しては,運動強度別のデータを抽出し,日中の具体的な身体活動量を比較することも準備し,実臨床に即した解析を検討する.引き続き症例数を増やし,レジリエンススコアで階層化された心理および行動応答の検証を進める予定である.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
研究対象者は,免疫能が低下している血液がん患者であるため,COVID-19の影響による接触機会制限は残存している.そのため,データ取得に時間を要している状況である.ただし,研究施設の患者安静度制限は徐々に拡張しており,新たな対象者を取り込み,治療効果測定のための経時的変化を追従している.
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Strategy for Future Research Activity |
COVID-19感染症対策により,遅れていた対象者のリクルートは年度前半には終了し,解析を進める.解析は,介入による心理データの変化と客観的な指標による裏付け,運動効果の拡張を報告する予定である.解析されたデータは適宜分析し,研究報告書,学術論文,研究発表を行う予定.
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Report
(4 results)
Research Products
(15 results)