Project/Area Number |
20K19589
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 59020:Sports sciences-related
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Research Institution | Yokohama College of Commerce |
Principal Investigator |
谷中 拓哉 横浜商科大学, 商学部, 講師 (00781262)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2022: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
Fiscal Year 2020: ¥1,950,000 (Direct Cost: ¥1,500,000、Indirect Cost: ¥450,000)
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Keywords | 野球 / スイング / 腹斜筋群 / MRI / T2値 / バッティング / スイングスピード / T2強調画像 / 体幹部 / 筋活動量 |
Outline of Research at the Start |
野球の打撃ではスイング速度が速い打者ほど体幹部の筋が厚いことが知られている。しかし、体幹部の筋の付着が複雑であることや何層もあることから、スイング動作を主に生み出す筋は明らかになっていない。本研究ではMRI装置を用いて野球のスイング前後の体幹部の各筋の活動量を定量化することによってどの筋がスイング動作を生み出しているのかを明らかにし、その筋を鍛えることによって、スイング速度が速くなるのかを検証することを目的としている。これらを明らかにすることでスイング速度向上のための効率的および合理的なトレーニングを提案でき、さらには他のスポーツにも応用できるものと考えられる。
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Outline of Annual Research Achievements |
野球のスイングにおいて体幹部は回転運動や力学的エネルギーの伝達経路として重要な部分である。スイング動作におけるバットの回転は主に水平面上での動きになるため、体幹部の回旋は特に重要な運動であると考えられる。この体幹部の回旋を生じさせる筋として、側腹部には外腹斜筋と内腹斜筋が存在する。これら2つの筋は重なり合うように胸郭と骨盤に付着しているが、筋の走行が異なるため、収縮によって生じる体幹部の回旋の方向が異なる。そのため、スイング中の体幹の回旋動作がどの腹斜筋の収縮によって生じているかは明らかとなっていない。スイングに関して、これまで動作分析によって体幹部の筋の収縮様式が示されたものの、体幹部を一つの部位として捉えているため、各筋の活動については不明である。また、筋電図を用いた研究において、外腹斜筋と内腹斜筋の活動を計測したものがあるが、内腹斜筋が身体の深層にあるため、正確に計測できているかは不明である。これらの問題を解決する方法として、本研究ではMRI装置で撮像できるT2強調画像を用いて、各筋の活動を定量することに試みている。T2強調画像は筋収縮によって生じた代謝物の量を反映する画像であり、これを用いることによって、身体の深層の筋の活動を定量でき、さらに筋ごとの活動を算出することが可能である。本研究では、トスバッティングの前後にT2強調画像を撮像し、腹斜筋群の活動を定量することを目的としている。これにより、スイング動作中に特に活動する筋を同定することができれば、スイングスピード向上のための効率的なトレーニング方法の提案やスイングによって生じる側腹部の傷害予防対策をすることができるものと考えられる。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
データ収集およびデータ分析に想定以上の時間を要してしまったため。
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Strategy for Future Research Activity |
データ収集およびデータ分析は終了したため、現在論文の執筆活動中である。執筆が終了し次第、海外学術雑誌への投稿をする予定である。
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