職場でありがとうを伝えることが健康に繋がるか?感謝によるレシプロカルケアの可能性
Project/Area Number |
20K19633
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 59040:Nutrition science and health science-related
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
堀 大介 筑波大学, 医学医療系, 助教 (10823693)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥3,900,000 (Direct Cost: ¥3,000,000、Indirect Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2021: ¥390,000 (Direct Cost: ¥300,000、Indirect Cost: ¥90,000)
Fiscal Year 2020: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
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Keywords | 感謝 / ポジティブ心理学 / メンタルヘルス / 互恵性 / 労働者 |
Outline of Research at the Start |
感謝の重要性は様々な時代や文化に渡り議論されてきたが、21世紀になってようやく体系的な研究対象となった。感謝を伝え合うことが心身の健康の保持増進に繋がる可能性が指摘されている。欧米を中心に研究が進んでいる一方で、日本人を対象にした研究は限られている。本研究では「職場での感謝が、日本の労働者の心身の健康の改善に繋がるのか?」を明らかにするために、客観的健康指標をアウトカムとした横断研究や、睡眠の改善をアウトカムとした介入研究を行う。労働者の健康に感謝が好影響をもたらすという結果が明らかになれば、労働者同士のレシプロカル(互恵的な)ケアとして、その意義を発信していきたい。
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Outline of Annual Research Achievements |
研究開始当初の目的として感謝に着目した三段階の研究を設定した。しかし、新型コロナウイルス感染症の影響で当初の計画通りの遂行が困難となったため、【研究1】主観的健康指標をアウトカムとした横断研究の構想を膨らませ、追加の疫学調査、解析、学術発表を行っている。2021年度には感謝指標を含む1報と、残りのデータを活用して感染症予防に関する2報の英語論文を発表した。 1つ目の論文では、感謝と対照的なネガティブなコミュニケーションであるいじめをテーマに解析を行った。正社員1,200名を対象としたウェブ調査で、全体の8.0%が週に1回以上の頻度で職場のネットいじめを受けていることが分かった。職場のネットいじめを受ける頻度と関連する特徴として、年齢が若い、管理職であること、困難な業務に取り組んでいること、インターネットによる情報発信が活発であること、テレワークの頻度の多さが挙げられた。さらに、インターネットを介さない形態のいじめやネットいじめを受けている場合、いずれのいじめも受けていない場合と比較して、心理的苦痛、不眠、孤独感を示す指数が統計的に有意に高いことが分かった。また、職場の感謝の高さは、これらの指数と負の関連性があった。 2つ目の論文では、茨城県の独自の新型コロナウイルス感染予防システムである「いばらきアマビエちゃんの利用と10項目の感染予防行動の実践度との関連性を解析した。結果、システムの利用と、体温測定などの体調管理の実践度との間に、統計学的に有意な関連性が見られた。 3つ目の論文では、新型コロナウイルスワクチンを接種すべきか決めかねていた人々の半年後のワクチンの接種状況と、20種類の情報源の利用との関連性を評価しました。その結果、情報源が職場・学校やLINEだった人はワクチン接種率が高く、ネットニュースや動画共有サイトだった人は接種率が低かったことが分かった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
【研究1】主観的健康指標をアウトカムとした横断研究は、軌道修正がありながらも順調に進んでいる。前年度までに得られたデータをもとに成果発表を精力的に行い、査読付き英語論文3本や和文総説1本を発表した。 【研究2】客観的健康指標をアウトカムとした横断研究や、【研究3】感謝プログラムと睡眠日誌の併用が不眠度や睡眠習慣に与える影響を検討する介入研究に関しては、新型コロナウイルス感染症のために中断していた。
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Strategy for Future Research Activity |
【研究1】について成果発表はそれなりにできている。ただし、本研究課題のメインテーマである職場での感謝を中心に据えた論文がまだ発表できていない。本年度は集中して執筆に当たりたい。 【研究2】や【研究3】は対象者数を縮小して実験計画を新たに策定中であるが、場合によっては【研究1】に吸収するなど、取捨選択して効率よく進めていく。
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Report
(3 results)
Research Products
(20 results)