筋内脂肪量の増大が予後に与える影響の解明:高齢入院患者での検討
Project/Area Number |
20K19661
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 59040:Nutrition science and health science-related
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Research Institution | Tokushima Bunri University |
Principal Investigator |
赤澤 直紀 徳島文理大学, 保健福祉学部, 講師 (90789603)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥4,290,000 (Direct Cost: ¥3,300,000、Indirect Cost: ¥990,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
Fiscal Year 2022: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2021: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2020: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
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Keywords | 筋内脂肪量 / 高齢入院患者 / 大腿四頭筋 / 嚥下 / 低栄養 / 予後 / 日常生活動作能力 |
Outline of Research at the Start |
最近発表された世界規模の低栄養診断基準では,筋量の減少が重要な現症の一つとして位置づけられている。一方,我々はこれまでに高齢入院患者の骨格筋内における脂肪量の特徴を横断的に調査してきた。それら成果として,高齢入院患者の大腿四頭筋の筋内脂肪量の増大は,重度低栄養リスクと関連すること,さらにそれらは筋量の減少よりも,嚥下機能と歩行自立度の低下に関連することを見出した。これら結果は,筋内脂肪量の増大は,筋量の減少よりも,高齢入院患者の予後に悪影響を与える可能性を示していた。本研究では,高齢入院患者における筋内脂肪量の増大と日常生活動作能力,在宅復帰率および生存率の低下との縦断的関連性を明らかとする。
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Outline of Annual Research Achievements |
2018年に発表された世界規模の低栄養診断基準では,筋量の減少が,重要な現症の一つとして位置づけられている。一方,我々はこれまでに,高齢入院患者の骨格筋内における脂肪量(筋内脂肪量)の特徴を横断的に調査してきた。それら成果として,高齢入院患者の大腿四頭筋の筋内脂肪量の増大は,重度低栄養リスクと関連すること,さらにそれらは,筋量の減少よりも,嚥下機能と歩行自立度の低下に関連することを見出した。これら結果は,筋内脂肪量の増大は,筋量の減少よりも,高齢入院患者の予後に悪影響を与える可能性を示していた。本研究では,その可能性を検証するため,高齢入院患者における筋内脂肪量の増大と日常生活動作能力,在宅復帰率および生存率の低下との縦断的関連性を明らかとする。これら関連性を明らかとすることで,高齢入院患者の低栄養の議論において,筋量の減少よりも,筋内脂肪量の増大に着目する重要性を提示する。2022年度の研究成果として,高齢入院患者の入院時の大腿四頭筋の筋内脂肪量の増大が嚥下能力の回復に悪影響を与えることを明らかとした。これら知見は大腿四頭筋の筋内脂肪量を改善させる介入が嚥下能力の改善に繋がる可能性を示したものであり,嚥下能力が低下した高齢入院患者のマネジメントの発展に大きく寄与するものと考える。さらに,高齢入院患者の入院時の低栄養リスクは入院中の大腿四頭筋の筋内脂肪量の増大に関連することを明らかにした。これら知見についても高齢入院患者の大腿四頭筋の筋内脂肪量の改善には栄養介入が重要であることを示した点で非常に意義があると考える。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2022年度の研究成果として,高齢入院患者の入院時の大腿四頭筋の筋内脂肪量の増大が嚥下能力の回復に悪影響を与えること,さらに,高齢入院患者の入院時の低栄養リスクは入院中の大腿四頭筋の筋内脂肪量の増大に関連することを明らかにした。当該年度で高齢入院患者の栄養・嚥下と大腿四頭筋の筋内脂肪量の縦断的関連性を示せたため,本研究はおおむね順調に進んでいると考える。
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Strategy for Future Research Activity |
高齢入院患者の大腿四頭筋の筋内脂肪量と在宅復帰率や生存率との関連を調査していきたい。
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Report
(3 results)
Research Products
(25 results)