Project/Area Number |
20K19828
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 61010:Perceptual information processing-related
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Research Institution | Toyama Prefectural University |
Principal Investigator |
森川 大輔 富山県立大学, 工学部, 講師 (70709146)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2020: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
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Keywords | 両耳間時間差 / 両耳間音圧差 / 頭部伝達関数 / 腹話術効果 / 音像分離 / カクテルパーティ効果 |
Outline of Research at the Start |
本研究では、カクテルパーティ効果に重要な手がかりである音の到来方向情報に着目し、複数音の到来方向情報の変化による各音の聴き取りやすさと、その腹話術効果との相互作用を系統的に明らかにし、聴き取りやすい音響再生システムの開発につなげる。
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Outline of Annual Research Achievements |
2023年度は,22年度までに構築したシステムをベースに、聴き取りやすく音を呈示するシステムの構築・評価を行うために、両耳間差による音像の分離現象と実際の音声の了解性の関係を明らかにする実験を行った。その結果、両耳間時間差による音像の分離によって、音声の了解性の向上に説明が可能なことがわかった。一方、両耳間音圧差による音像の分離と音声の了解性の関係については、片耳での音声とノイズの音圧差によるマスキング量の変化の影響も大きく、音像の分離と音の了解性の関係を明らかにするためには、マスキング量の統制をとる必要があることがわかった。 また、本調査のベースとして、音像が知覚される距離の影響について調査を行った。その結果、本調査よりも音像位置が知覚可能な実空間であっても特に正面方向の距離の知覚は困難であり、頭部運動によってその定位の精度が向上することがわかった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
今年度の実施内容は、聴き取りやすく音を呈示するシステムの評価であり、計画通り評価を行ったものの、全ての評価を終えるには至らなかった。これは両耳間音圧差による分離知覚と音の了解性の関係は想定より複雑であったためである。
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Strategy for Future Research Activity |
構築した音像の分離によって音を聴き取りやすく呈示するシステムについて、両耳間音圧差による聞き取りやすさへの影響の調査を続けると共に、両耳間時間差と両耳間音圧差の調査結果に基づいて、視覚刺激との相互作用を明らかにする必要がある。
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Report
(4 results)
Research Products
(28 results)